複雑・ファジー小説

Re: ジャック・ザ・リッパー_薔薇を好む悪魔_ ( No.11 )
日時: 2011/08/22 09:54
名前: 爆 ◆fcK1rqhpnk (ID: 4fy95xCZ)

「この前、家の妻の為に、薔薇を有難うございます。お返しに私も薔薇を持ってきました。」

オマールがミカロス婦人の家に訪ねた。
満月の夜だった。赤が似合う夜だった。

「あら、オマールさん。どうぞ。お入り下さい。」

インターホン越しに婦人の声がする。

「いえ、上がるのはいろいろとめんどうなので、出てきて下さい。」
無理やり婦人を外に出す。

「じゃぁ…」

インターホンが切れた…

  玄関への足音…

    笑うオマール

「はい…うっ…」

出てきた瞬間、婦人が倒れた。胸を真っ赤に染めて…

「オ、オマールさん…?」
かすかな声で確認をする。
現実が受け止められない婦人…





「僕の子供が死んで薔薇かぁ、僕の子供は生き返ったんだ君がくれた薔薇さ、息子は…悲しみの赤薔薇だ。」





ナイフで婦人を切りつける。


   真っ赤に染まる婦人。

「じゃぁ子宮をもらうよ。子供は子宮から生まれないと…」

婦人はもう死んでいる。
醜い状態で…


「ふぅ…僕の子供は悲しみの数だけ生まれる。1人目の子供の役目は終わった。子宮と薔薇は返すよ。これでまたstartさ。」

婦人からもらった薔薇をまく。
婦人の子宮に薔薇を刺す。

そうしてオマールはその場を去る-----------

その月夜に移る、オマールの帰り血を浴びた姿は










    「悪魔のようだった…」