複雑・ファジー小説
- Re: 交錯する世界 第一幕(キャラ募集中、アンケート中) ( No.114 )
- 日時: 2011/09/19 00:41
- 名前: Rlcssha (ID: rGqN8kgk)
おれ達は学校の門を通り、グラウンドにでた。
入口にいたはずのセグは、童達があらかた倒してくれておいたせいか、ほとんどいなかった。
そのことに、おれは少しだけ安心したが、学校に入るとその安心はどこかへ飛んでいった。
隆樹「多いな…」
隆樹がもっともなことを言う。
確かに、グラウンドを埋めつくすほど、とまではいかないが、
少なくとも20個はいそうだ。
…いや、20‘個’ではなく20‘体’と言うべきだろうか。
栃乃「どうしますか?もし校舎の中に入っていたら…」
聡真「そりゃないでしょ。校舎の入口は、グラウンドの裏だし…」
隆樹「だろうな。って…なんでお前が知ってるんだ?俺はこの学校にいたからわかるが…」
聡真「僕、前にここに来たことあるから、そのときにじゃないの?」
隆樹「おれに訊くな…」
煉「で、さっさと追いかえしゃいーんだろ?」
隆樹「ああ…って、ちょ、待っ、行くの早えよ!?」
煉は、すでにグラウンドの方にいた。
栃乃があわてて走っていく。
それをただ立って見ていると、隆樹がおれの肩をつついた。
錬「何」
隆樹「一つだけ言わせて」
錬「何を」
隆樹「まず、あの黒い箱みたいなのはセグの組織の中でいうザコ兵みたいなのだ。あいつは銃で撃てば壊れるし、刃物で切れば傷がつく」
錬「弱いじゃん」
隆樹「たーだーし。普通にそうしてるだけじゃだめだ。また復活する」錬「復活?回復とかでもするの?」
おれはややふざけたような口調で訊いた。
隆樹「いや、戻るんだ。壊される前の姿に。だから何回やっても倒せない。」
錬「何…そのチート」
隆樹「チートじゃないし。どこかのRPGのモンスターみたいに弱点はある」
錬「…?弱点?」
隆樹「そう。弱点は目だ。目をやられると砕け散る。つーか小さい爆発を起こして消える。」
錬「なっ…爆発って…それに、見た限りでは目ないし」
隆樹「爆発といっても小さくぽんって音がするくらいだし、目もある。普段は閉じているだけだ」
錬「へえ…その目はどこにあるの?」
隆樹「箱の中だ。要するに、体の中に目があるってことだ」