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複雑・ファジー小説
- Re: 交錯する世界 第一幕「START」(オリキャラ募集中) ( No.34 )
- 日時: 2011/08/31 23:06
- 名前: Rlcssha (ID: fiow63Ig)
(錬サイド)
—あれからどうなったかというと。
高校についたとき気づいた。相手の顔は覚えている。
でも名前がわからない。だから、そこの学校の落し物入れしか見ることが出来なかった。
この学校は、とてつもなく広い。方向オンチな自分は迷子になりそうだ。
途中で、道を訊いたのは正解だったようだ。
天魔「あれ?その制服…中学の人?」
錬「まあ…」
天魔「あんた、ここで何してるの?」
隆樹「ここの学校の、落し物入れを探しているんです」
天魔「落し物入れねぇ…落し物落し物…ああ、あれか!それなら、保健室の前にあると思う。保健室は一階だよ」
錬「そこか…じゃあさっき通ったとこじゃんか!」
おれはすぐに階段のある方へ向かった。途中で振り返って、一回頭を下げる。隆樹は二回下げた。相手もそれにつられて頭を下げた。
保健室前
錬「ない!!」
隆樹「…ないね。やっぱり家じゃないの?」
錬「もしくは、朝ぶつかった人がまだ持ってるとか…。」
隆樹「捨てられたかもね」
錬「それ最悪」
冗談ではなく、本当に最悪だ。
隆樹「帰ろ」
隆樹が一言言うと、おれはゆっくりうなずいた。
錬「やっぱその人探さないとだめかな…」
隆樹「さっき道を教えてくれた人に訊けばよかったのに」
錬「早く言ってよ、そういうことは!」
おれは横断歩道の横のボタンを押した。
隆樹「ねえ…なんかあの人…こっち見てる」
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