第三話「夢はよみがえる」隆樹「誰あの人。知り合い?」錬「…まさか。」横断歩道の向こう側に、たった一人で立っている男がいた。髪色が紫色なので、とてもわかりやすい。その男は、おれと隆樹が見ていることに気づくと、ふっと笑い、そのまま横断歩道から離れていった。隆樹「キモイ」隆樹が正直な感想を言った。確かに、突然知らない人にじろじろ見られては、気分も良くないだろう。…自分としては、なぜか気になって仕方がなかったのだが。