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天気予報「今日は、T市全域で雨が降るでしょう。一部は暴風や冠水の恐れがあるので、十分に警戒してください。——次は最新の台風情報です…」

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隆樹「あ、来た」

学校に着くと、隆樹が手まねきをした。

錬「何？それよりさ、手帳家にもなかったんだけどさー…」
隆樹「それはこの人が…」
錬「え？」
栃乃「えっと…栃乃です。……あの、これ、預かってるんですけど…」

それはあの生徒手帳だった。

錬「え！？これどこで！？」
栃乃「昨日の放課後、門のところである人を待ってたら、高校の方が来て、これを預かったのです」
錬「高校の人…？」
栃乃「はい…。確か童という方と勇人という方だったかと思います」
錬「はあ…」
栃乃「それにしても、昨日はなんで早く帰ったのですか？」
錬「…」

おれは栃乃に昨日のことを説明した。

栃乃「はぁ…要するに、入れ違いということですね？」
錬「そんな感じかな…」
栃乃「でも良かったですね。戻ってきて」
錬「…だな」

おれは正直、生徒手帳が戻ってきてうれしかった。
別に、身分証明のためじゃない。…いや、それも少しはある。
それより、あの生徒手帳には…