複雑・ファジー小説

Re: 交錯する世界 第一幕「START」(オリキャラ募集中) ( No.46 )
日時: 2011/09/02 22:54
名前: Rlcssha (ID: fiow63Ig)

教師「えー…全校生徒のみなさんに、お知らせがあります」

突然、教室のスピーカーから声がした。

教師「接近中の台風の影響により、風と雨がとても強いため、急遽(きゅうきょ)帰ることになりました。えー…先程、T市に、大雨・洪水・波浪・暴風の警報と、雷注意報が出されました。えー急いで帰りのしたくを済ませ、下校するようにしてください。また、車、バス、電車、タクシーでの下校を許可します。職員室前の電話を借りて、家などに連絡してください。徒歩や自転車の人は、特に川などに十分に注意して帰るようにしてください。以上です」

急にクラス内がさわがしくなる。
その中で童はぼけっとした顔で、

童「…警報多いな…」

と言った。

勇人「天魔かわいそうに。近いのに自転車でくるから」

今頃口をぽかんと開けているだろうか。ちなみに、俺と童は徒歩で登下校する。
家はこの学校から走って3・4分…もう少しかかるくらいだ。

もちろん、こんなどしゃ降りの中を傘をさして走って帰るわけにもいかない。バスで帰る。
家のすぐ近くにバス停がある。そこで降りれば楽だ。
そしてこの学校の前にもバス停がある。この学校は、入口が大通りにあるのだ。

勇人「帰るぞー!」

俺は童に一声かけた。

童「え、でもどうやって…」
勇人「バスを使う。これ以外にない」
童「え…急に言われても…私、今お金持ってないので」
勇人「…」

俺はため息をついた。

勇人「そうか…じゃあ、今日はおごってやるよ」
童「うそ」
勇人「ホント」

そういうと、童はふっと笑った。

童「助かった」
勇人「その代わり、今度俺とゲームで対戦しよーぜ」
童「え…えんりょ」
勇人「なにゆえですか」
童「お前強すぎるし…てか古ヴぃっ」

童が「古い」(おそらく)と言おうとしたのでなんとなくかるめに殴った。

勇人「フ○ミコ○舐めんな、結構おもしろいぞ。」
童「〜〜〜…そうか、しょうがないな」
勇人「これで貸し借りなしだ」
童「OK」

俺と童は荷物をまとめ、学校前のバス停へ向かった。