PR
複雑・ファジー小説
- Re: 【第二十論】◆鬼退師付き海賊銃乱戦風◆【参照700】 ( No.150 )
- 日時: 2011/09/17 12:14
- 名前: 王翔 ◆OcuOW7W2IM (ID: PGRsk35G)
第二十一論
「あ、こいつ!」
「あら? あなたは、さっきの──」
「さっきの……?」
「坊や」
「ふざけんなああああ! 誰が坊やだ!」
リオは完全に怒ってるようで、いまいましげに少女を見る。
「これでも、女なんだからな……」
「そうなの? あ、私はリズ」
「そうなの、で済ますのか!?」
「?」
「…………」
首を傾げるリズに対し、リオは沈黙する。
「ところで、麗乱。そのリズというのはー?」
「一応、聖守の一人ですよ! 主に悪人をブッ倒……連行してくれます!」
「今、明らかに言い直したなー?」
「言い直してないですよ」
動揺する様子も全く見せず、平然と告げる麗乱。
星乱は、ため息をつき、それ以上は何も言わないことにした。
「それで、この人達がお客さんなの?」
「はい。そうですよ。このぼーっとしてるのが兄です」
「そうなの? 似てないのね」
「よく言われるなー」
「ところで、皆さんケチャップ食べるっすか?」
なぜか、人の会話中にケチャップを笑顔で薦めてくるリュウ。
「あの……ケチャップを単体で食べるのはどうかと思うんですが……」
困ったような表情で言うアリア。
確かにケチャップだけを食べる、というのはおかしい。その上、リュウがみんなに薦めているのは、容器に入ったケチャップでは、なく血のついたバットだったりする。それがケチャップであるかどうか以前に、バットについたものを食べるということ自体、あり得ない。
PR