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複雑・ファジー小説
- Re: ◆鬼退師付き海賊銃乱戦風◆【オリキャラ募集!!】 ( No.62 )
- 日時: 2011/09/10 08:05
- 名前: 王翔 ◆OcuOW7W2IM (ID: uzXhjanQ)
- 参照: http://ameblo.jp/686-7777/
第十一論
リオは、船員室のソファに腰掛け、金色の花びらを眺めていた。
その花びらは、輝いていて大きな花びらだった。
まじまじと観察し、呟く。
「この大きさは、向日葵か?」
しかし、他にも知らない花はあるだろうから、そう断定するわけにもいかず、花びらをテーブルに置いた。
「次は、どこに探しに行くか……」
「リオちゃん、おはよう」
「むー」
アッシュと星乱が、部屋に入って来る。
最近分かったことだが、星乱のむーは挨拶代わりらしい。
「今日は何するの?」
「今日は……、釣りとかでいいんじゃないか? そろそろ食料が尽きそうだしな」
「釣り……」
「じゃ、僕とやろうよ、星乱くん。やり方分からないなら、教えるよ?」
笑顔でアッシュが言う。
しかし、星乱はリオの隣に腰掛け、眠そうに目をこすりながら。
「遠慮するー」
それを聞くと、アッシュは、ぷくっとほっぺを膨らませる。
「僕じゃ不満なの?」
「軽く誤解を招きそうな言い方はやめろー」
「えー」
「はあ……、お前らのやりとりはバカっぽくて呆れるな」
リオはため息をつき、呆れ顔で呟く。
それに対し、星乱は珍しくむっとした表情を浮かべる。
「俺は、バカじゃないがー」
そう言って、リオの尻尾を掴む。
「尻尾は、ダメだって言っただろ! ううー……」
「わわっ……。星乱くん、かわいそうだからやめてあげて」
「むー」
星乱が、ぱっと尻尾を離すとリオは、飛びのいた。
「何するんだバカ猫ーーーーー!」
「うるさいぞー」
「……ところで、セラはどうした?」
「ザ、引きこもり」
「……今日は、何かもういい……」
疲れた様子で呟くリオ。
「……釣りすら面倒だな。網でも張って来る」
そう呟き、船員室を出る。
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