複雑・ファジー小説

Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】 ( No.10 )
日時: 2011/10/10 09:12
名前: シグマσ ◆IG222GjZjs (ID: OgnYhGeD)


「小さな子供」じゃないって事は何故か?それは……
「青年」にほぼ近いということ。勝ち目は無いだろう。
——先ほどまでの威勢は、青い空に溶け込んだように思えた。

(別の人を探さなくては) 彼女はその場を去ろうとした。

「待って」

その青年は、彼女の手を掴み元の場所へとつれ戻した。

「………。」 彼女はなにも言わなかった。
たちすくみ、固まったままだったから。

「君、誰?」 「…クロア」

反射的に口から言葉が漏れたように、力が抜けていった。

名前を聞かれたら、次は何だろうか?
今度は何が来るのか?
あれ?でもこの人…
怖いけど……どこか……いいえ、絶対楽しくなれる!!

……よし、吹っ切れたぞ、この人をパートナーにしよう!!!

さあ、来るなら来なさい!!

Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】 ( No.11 )
日時: 2011/10/10 09:20
名前: シグマσ ◆IG222GjZjs (ID: OgnYhGeD)


(悪い人にはみえない。この人をパートナーにする)
私はそう決意した。 そして、次の質問に身構えた。

「ところで…」 「はい?」  



「君、どこに住んでるの?家族はいないの?」

しまったああああ……これは、予想していなかったわ…

教えても理解なんてするわけが無い。
急展開すぎて呼吸が苦しいよまったく!!

彼女は独り言をぶつぶつと呟いた後、ついにこう言った。
「 ないよ。いないよ。住んでないよ」


青年はおどろいて目を丸くしていた。
それもそのはず、家族がいないなんて誰が信じるだろうか。
おまけに住むところもないなんて……。

もっと嘘をつけばよかった……。

彼女はうなだれていた。すると突如、青年は——

「君、「人」じゃないね?」




 

Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】 ( No.12 )
日時: 2011/10/10 14:22
名前: 白波 ◆cOg4HY4At. (ID: ZUkStBmr)

「こんな! 風にすればいいのです」
     ↑
 まあ、あくまでも基本的なことですが……。←これもです。
 あと、地の文の最初は
 ←のように、1マス空けると良いですよ。

Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】 ( No.13 )
日時: 2011/10/10 17:40
名前: シグマσ ◆IG222GjZjs (ID: OgnYhGeD)


「なるほど! わかりました」

 こういうことですかね。


補足ありがとうございます!!

Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】 ( No.14 )
日時: 2011/10/10 22:21
名前: シグマσ ◆IG222GjZjs (ID: OgnYhGeD)

編集しました。

長編決定いたしましたよーう(  ゜  ゜)σ

第○章的なものも付けてみました。
んが、 長さが合わないですねコレ(

Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】 ( No.15 )
日時: 2011/10/10 22:25
名前: イカ飯 ◆7dc6rjLZUg (ID: ZD9/Y1q1)

初めまして、イカ飯と申します。不思議な題名に惹かれてやってきましたw
アイデアが斬新で凄いですね、到底僕には思いつきませんよ……w
『試練』とか『闇の使い』など気になるキーワードが多々登場しているので、
これからの展開が気になって&楽しみでたまりませんww
更新頑張って下さい、応援しています!

Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】 ( No.16 )
日時: 2011/10/11 16:26
名前: シグマσ ◆IG222GjZjs (ID: OgnYhGeD)


>>15

なんと(  ゜  ゜)σ!!!
コメントきてることにものすごい喜んでいますよ、はい!

簡易小説になるかもですが、お楽しみくださいw

Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】 ( No.17 )
日時: 2011/10/11 19:13
名前: シグマσ ◆IG222GjZjs (ID: OgnYhGeD)


 人ではない…どうしてわかったの?
 彼女は青年に問いかけた。
 
 「君が、何かを放っているように見えるんだ。」
 

 この時確信した。
 (この人は、普通ではないだろう)
 (闇を送るだけで消すことができるの…? )
 (本当に…本当に…人間なの!?)

 疑問に溺れそうになって、答えを見出せない。
 ああ、この惑星じゃ思考がめぐらないわ……。

—その思考を打ち消すかのように、青年の口から漏れたのは—ー

「ところで僕、誰? 」

 ——!?

「僕、誰なんだ? 教えてくれ…」


この人(?)は何を言ってるの!?

「自分の名前もわからないの!?」

「…そうみたいだ」


Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】 ( No.18 )
日時: 2011/10/12 18:39
名前: シグマσ ◆IG222GjZjs (ID: OgnYhGeD)


 これは…まさに記憶喪失?ってやつか?

 名前すらわからないんじゃどうしようもないじゃない……。
 もちろん家もわからなそうだしなぁ……。


「どこから記憶が消えたの? 」
「えーと…考えてみる。」
 青年は黙り込み、(なにかを思い出せないか)と必死に考え込んだ。

「あぁ、確か子供にぶつかって…」

「それで? 」

「ぶつかって道路に出た子供を助けようとしたんだと思う……」

「……そこからは、覚えてないのね? 」
「うん…」
 青年は悲しそうな顔をしていた。
 それに気づいた彼女は、とっさに話を変えた


「あ、そうだ! 5日間私と過ごしてみようよ! 」
「…なんで?」
「もしかしたら、子供の私と生活する事で、
  貴方の記憶が戻るかもしれないわ! 」

 彼女は目を輝かせていった。

 本当の狙いは————


  この青年を消すことだったから。

Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】 ( No.19 )
日時: 2011/10/12 18:48
名前: シグマσ ◆IG222GjZjs (ID: OgnYhGeD)


 元々、此処に来たのは人を消すためなんだ。
 それを実行できるのだから、目だって輝くものさ。


「うーん…それもそうかも」
 (やった!)
 彼女は心のなかで喜んでいた、しかし、不安も渦巻いていた。

 この事をいってしまったら?
 消すなんて、いってしまったら?
 この人は逃げてしまうのでは——?

 

 —彼女の「サミット」は
   「隠し続ける」という事で終わりを告げた—


 「じゃあ、まず住むところを決めなきゃね! 」
 「うん」

 彼女は青年の手を引き、住宅路を離れた。

 「ここがいいかなぁ…?」
 しばらく歩き、鬱蒼とした森の中、小さな家を見つけた。

 青年は、首を縦に振らなかった。

「ここ…なんだか嫌だ」
「どうして?」

「なんか……こうヘンな感じがするんだ」
「なによそれ」

 彼女は笑って相手にしなかった。
 青年の顔は曇っていた。

 
 
 

Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】 ( No.20 )
日時: 2011/10/12 19:23
名前: シグマσ ◆IG222GjZjs (ID: OgnYhGeD)

  「ここ 何か嫌」


 その願いを彼女は聞かない。
 自分の思いに忠実だったから——

  深呼吸をして、
 小さな一軒屋のドアをあける。
 軋むような重い音がした後、木がこすれる様な音もした。


「一応、ここに住めそうね」
「……気のせいだったのかな」

 彼女の問いに答えない青年は、代わりに何かを呟いた。

「入る前はヘンな感じがしたのに……」
「気のせいじゃない?」
 


「でも確かに違うんだよ! 」

 いきなり声が大きくなった。心臓飛び出るわそんなの

「ま、まぁ一日過ごしてみようよ、ね?」

 彼女は青年をなだめるように優しく問いかけた。

「じゃあそうする。変なコトがあったら僕はすぐここをでるから」
「……わかったわ」

 彼女は、(変なコトが起こりませんように!)
  と、心の中で唱えつづけた。
 


Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】 ( No.21 )
日時: 2011/10/12 20:00
名前: シグマσ ◆IG222GjZjs (ID: OgnYhGeD)

 そう思っていると、突然頬が冷たくなった。
 方向転換し、窓のほうをみると綺麗な満月が浮かんでいた

「きれい……。」
 彼女は窓辺に手をあて、月に見惚れていた。
 青年も、いつのまにか窓に身を乗り出していた。


「もう夜なんだね。日が落ちるの早いなぁ…」
「うん。そろそろ寝ようか。」
 青年は頷き、その場に横たわった。



 *    *     *

 
 木の軋む音が耳に響く。
 どうして目が覚めたのかなぁ……?
 彼女は疑問を持っていた。まぁそんなこといいんだ。
 ふと横を見ると
 青年はもう寝ているようだった。


 月は休むことなく光っていた。
 光ってた……
 彼女はなんだか悲しくなってしまった。










Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】 ( No.22 )
日時: 2011/10/13 18:48
名前: シグマσ ◆IG222GjZjs (ID: OgnYhGeD)


 その月の光は、闇の中で静かに瞬いていた。
 遠慮するように。
「もっと光っても良いのに
「闇じゃないんだから、目立って良いし」
「光だから、役に立てるじゃない。」
 

彼女は、独り言を呟き、そして頬杖をついた……

 
 
 


——暖かい……
  だけど、体温とは違う他の何か——
 「涙」だった。


 どうして泣いているの
 悲しいことなんか何も無いのに。
 泣かないように、寝ている青年を見てみたんだ。


 視界は、更に歪み、霞み、なにがなんだかわからなくなった。
 この人のために泣いてるの——?


 そんな事思ってはいけない。
 消すためなんだ。仲良くなるためじゃないのよ?

 闇と人は仲良くなれないなんて……


  最初から、知って……いや、言ってたじゃないのよ、私……
  声を立てず、その場で泣いていた。

 それは確かだった。


 


 

Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】 ( No.23 )
日時: 2011/10/14 22:23
名前: シグマσ ◆IG222GjZjs (ID: OgnYhGeD)



 こんな事、思ってるなんて馬鹿らしいわ。
 この青年に情が沸くはずが無いのよ?

 自分を押さえつけるように、彼女は繰り返し思った。
 涙を拭き、木が紛れる様に今度は気になることを述べ始めた。
 

 この家に入る前、青年が言ってたことは何なのかしら——
 もしこの家に何かあるのだとしたら、
 ここから早めに出ないといけないのよね……
 怪しまれないように。
 (もとから普通じゃないから) 
 ふと頭をよぎる言葉は———


     「君、人間じゃないね」

 どうしてわかったのか?
 はっきりとした理由は無いのかも……
   だけど、気になってしまう。何故だろう?


  思っている間に、夜が明けた。 

Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】 ( No.24 )
日時: 2011/10/15 21:49
名前: シグマσ ◆IG222GjZjs (ID: OgnYhGeD)

(  ゜  ゜)σお知らせ

=============
おそらく明日に物語が完結します。
できればの話ですが…(  ゜  ゜)
さくっと終わらせたいです、ええ
=============

Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】 ( No.25 )
日時: 2011/10/17 11:11
名前: ☆MOMO★ (ID: vp2qGUNh)


頑張ってください!!

Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】 ( No.26 )
日時: 2011/10/17 17:40
名前: シグマσ ◆IG222GjZjs (ID: OgnYhGeD)


>>25

最近更新してなくてすみません(汗
書くたびに何か用ができて消すことになるとかなんぞ(  ゜  ゜)σ

Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】 ( No.27 )
日時: 2011/10/18 17:20
名前: シグマσ ◆IG222GjZjs (ID: OgnYhGeD)


 窓から光が差し込んだ。
 
 (ああ、朝になったのか)彼女は思った。
 いつまで精神が持つだろうか?
 あまり仲良くしないほうが———
  
 考え込んでいると、青年は突如こういった。

「子供を助けたところにいってみよう」
「そうすれば、何か思い出すかもしれない」

「良い考えね、場所はわかってるの?」
「うん……順々に思い出していけば、多分」

「結局曖昧じゃないの」
 彼女は笑いを堪えていた。
 笑うと、自分の中の「心」が崩れてしまうだろう。
 目的も忘れてしまうだろう。
 
 そう考えたから
 

    
 

Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】 ( No.28 )
日時: 2011/10/20 21:31
名前: シグマσ ◆IG222GjZjs (ID: OgnYhGeD)

 待てよ

 どうしてここのことをこんなにしってるのか?

もしかしたら、子供は自分かもしれない。
 そうしたら、恩をあだで返すことになるのだろう

 場所についた後、消そうと。
 不合格でもいいんだ。
====================




一旦この話切ります、

Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】(一旦更新停止) ( No.29 )
日時: 2011/10/27 18:28
名前: シグマσ ◆IG222GjZjs (ID: OgnYhGeD)



 「ついたよ」

 青年は声をかけた。

 彼女はその声ではっとした。
 何を考えていたのだろうか?

 心配する必要など、ない。

  ない………

  だけど……
 彼女は思ったことをすべて話すことにした。
 こうでもしないと、おかしくなりそうで。 
 
 
  青年は、無表情のままに、こういった

「もし、君があの子供なら、
   いろんなことがわかってさ

 僕と仲良くなってくれるのかな」

 (な か よ く …?)


 彼女は耳を塞ぎたくなった。
 


 聞きたくない


 そんな言葉———
 

Re: 【違う】仲なんて 知らないよ【知れないんだ】 ( No.30 )
日時: 2012/01/09 20:19
名前: シグマσ (ID: OgnYhGeD)

すんごい久しぶりですが

近日更新予定