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複雑・ファジー小説
- Re: 時雨の刀【コメント欲しい!!】 ( No.32 )
- 日時: 2012/02/14 17:19
- 名前: Sky ◆M7x9jXIufw (ID: qTh1yy9a)
その夜、沖田は斉藤と土方に。時雨は藤堂と永倉にこっぴどく叱られた。
でも二人はこの事は内緒。ただ普通に巡回をしたと沖田が情報を回した、その証拠に志士を倒している。
隊士達が殆ど眠りに着いた中、屯所の中で時雨は一人満月が見下ろす庭に立っている。眠れない、眠らない…この時間は幼い頃から時雨の朝だった。不健康過ぎる生活から、細い腕細い足…病弱過ぎる今の時雨が出来上がった。
「Not sleepy……」(眠たくない…)
ため息をついて、時雨はそっと庭の中にある花壇を見つめた。そこには夜露を浴びた新しい花の芽、この前には無かった筈の花の芽にそっと触れた。
すると不意に後ろから声がした。
「眠らないのか〜?しぐれぇ〜〜」
酔いつぶれた、原田…が時雨に纏わり付く瞬間に原田は後ろにいた斉藤から蹴りを喰らい倒れた。
「眠らないのか…?」
斎藤が優しく時雨に声をかけるが、時雨は首を横に振った。すると斉藤は少し悲しそうな瞳をして「そうか…」と呟くと、「俺も眠くない」と言ったーー。
その中、時雨に何か一つ…引っかかる物が出来た…。
【第一部】 名を無くした少女と新選組
『三話』 桜時雨の舞ーー終幕ーー
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