複雑・ファジー小説
- Re: もしも俺が・・・。 『ああ、テストだ。』 オリキャラなど募集 ( No.165 )
- 日時: 2011/12/06 18:59
- 名前: ヒトデナシ (ID: j553wc0m)
「パート3。」
-----------自分でも・・・・・よくわからない。
なぜ私がこんなにも怒りをあらわにさせ、立ち向かっているのか・・・。クールな私がね。
親や友達・・・・大切な人が殺されたわけではないのにな。
----------だけど・・・・一つだけ分かる。俺は『託された』のだ。
-------------この『世界』の未来をッ!!!
だから・・・・・・負けるわけにはいかない。あんたの仇はかならずとる。だから・・・・待っていてくれ・・・・!!
「キキッ・・・!!! なんだ・・・それは・・!?」
ハロンドは一旦黒川から距離を置く。
仮にも自分の右腕を切り落とした謎のバトン・・・・。危ないものであることには変わりない。
「---------『シャイニングブレイド』。対『バケモノ』用に俺が製作した武器だ。」
「・・・そんな物騒なものを持ち歩いていたとは。意外でしたよ。キキッ・・・・。」
『シャイニングブレイド』。
それは、黒川が自ら作った『対バケモノ用』の武器。
光エネルギーを凝縮させ、あの『レーザー』と呼ばれるものを固体化した剣だ。
-----------そうだなぁ・・・・分かりやすく言うなら『ライトセイバー』と似たようなものさ。
・・・なぜそんなものを作れるのかって? 私は科学者だ。それぐらい当然だろう?
---------理由になってない? まぁいいじゃないか。
とは言え、これはあくまでも『バケモノ用』だ。普通の人間にはもちろん使わない。
なぜ持ち歩いているのかだって? いつこんな『バケモノ』に襲われてもいいように・・・だ。
--------『主人公』だからな。変なところで用意周到なのだ。見習えよ?
「---------それにしてもいきなりですねぇ。そんなに怒ったのですか? たかが『ゾンビ』を一匹殺したぐらいで・・・。」
----------おいおい、たかが一匹の『ゾンビ』・・・・だと・・・・・!?
「----------ふざけるなッ!!!!! あいつだって・・・立派な『人間』だッ!!!!」
そうだ・・・あいつは俺を守ってくれた。未来を託してくれたんだ。赤の他人である俺にだぞ!?
少なくとも・・・・・『バケモノで根性が腐った』お前みたいな奴がッ・・・!!!!
「----------お前にあのじいちゃんを馬鹿にする資格はねぇッ!!!! 俺が・・・・お前をぶった切るッ!!!!!」
黒川はハロンドに向かって行くッ・・・!!!! 『シャイニングブレイド』を片手に持ち・・・、
「おおおおぉぉらぁぁーーーーーーー!!!!!!!!」
ハロンドに斬りかかるッ・・・!!! だが、
「キキッ・・・残念ですね。私は・・・・この程度では死にませんよ!!」
ハロンドは無数のコウモリへと姿を変える・・・・。そして黒川に襲いかかるッ・・・!!!
黒川は雄叫びと共に、身体を器用に回転させ、あらゆる方向から来るコウモリを次々と切り裂いていく・・・・。
しかし、どれだけ切り裂いてもコウモリの数に終わりは見えない。まさに黒川は・・・翻弄されていた。
黒川が周りのコウモリに気がいっている間に、コウモリは別の場所に集結し・・・・、一回り小さいハロンドになった。
「キキイィーーーーー!!!!!」
小さいハロンドは、周辺のコウモリに翻弄されている黒川の、右肩に噛り付いたッ・・・・!!!!
「・・・ぐぅッ!!!! らぁぁッ!!!!」
黒川は必死に振りほどく・・・!! 振りほどかれたハロンドはもう一度コウモリたちと一つになり・・・・、
元の大きさのハロンドに戻った。しかも・・・・右腕が再生しているッ・・・!!!!
「・・・!? 腕が・・・。」
「キキッ・・・・私を倒すには、私の身体の『全て』を消滅させる必要がありますよ。」
「・・・はぁッ・・・バケモノめが・・・!!」
---------息も・・・そろそろ切れてきたなッ・・・・。
右肩から血がすごい出てる・・・。頭もフラフラしてる・・・。長期戦はもう不可能だなッ・・・・。
くそッ・・・やっぱり強い。勝てる気がしない・・・。
15分まで・・・あと7分程度。まだまだか・・・。
『シャイニングブレイド』の効果時間は・・・約5分間。
すでに2・3分は使っている。もって後2分・・・か。
-----------いいだろうッ・・・・。もう覚悟は決めた・・・。こうなればとことんやってやるッ・・・・!!!!
俺がたとえこの後、出血多量で死のうが、こいつに喰われて死のうが
別にどっちだって構わない・・・。
『15分間』時間を引き延ばせばそれでいいんだッ・・・。後は何とかなる・・・・。
-----------俺はタダでは死なないぞッ・・・? この小説の・・・『主人公』だからなッ・・・!!
---------------第十四幕 完-----------------