複雑・ファジー小説
- Re: もしも俺が・・・。 『1300参照突破』 オリキャラなど募集 ( No.171 )
- 日時: 2011/12/07 19:37
- 名前: ヒトデナシ (ID: j553wc0m)
--------第十五幕『もしも俺の世界に、少しづつ闇が迫ってきていたなら・・・・・。』--------
「パート1。」
俺は・・・・『生きている』か? それとも『死んでいる』のか?
・・・・それは分からない。
今の俺の現状は・・・はっきり言えば『死にかけ』さ。
頭も身体も・・・ほとんどがマヒしてしまって、考えることも容易ではない。
『奴』は俺の血をどれほど吸っただろうか? 俺の身体をどれほどかじっただろうか?
おかげで・・・・俺は立つのも精一杯な状態さ。やれやれだよ。
------------ああ、俺は一体どのくらいの時間戦ったのだろうか・・・・。
無論、分かっていたことだが、やはり『30分』経っても元の世界には戻れなかったよ。
やはり奴のせいでここに連れてこられたからな。まぁ当然だろう。
-----------ん? 戦いはどうなったのかって?
無論・・・・『続いている』さッ・・・!!!!
「--------キキッ・・・・・私には分かりませんよ。どうしてキミが何度も立ち上がってくるのかがね。」
ハロンドの目の前には、何度噛みついても・・・・何度傷つけても・・・・、
----------黒川が必ず立ちふさがる・・・!!!!
「キキッ・・・・あなたは・・・・『生きている』のですか?」
ハロンドがそう言うのはもっともである。
目の前にいる男は、『立っている』だけで、『立ち向かってくる』わけではない。
ただ・・・・黒川は『立っている』のだ・・・!!
「キキッ・・・キミがそこまでする理由は・・・・なんなんだ? 私に対しての『怒り』か?」
黒川に届いているかは分からないが、ハロンドは一応黒川に聞いてみる。
だが瞬間、ハロンドは背中がヒヤッとするような、少しの『恐怖心』を感じた。
------------それはなぜか? 黒川は『死にかけ』とは思えない、鋭い眼光をハロンドに向けながら、
「-----------------『約束』のためだッ・・・・・!!!!」
と、力強く答えた・・・・!!!!
「キキッ・・・!! 『約束』・・・・だと!?」
ハロンドにしてみれば、『意味が分からない』驚きの言葉だった。
たかが『そんな事』のために、この男はこんなに血を流しながらも、勝てない相手と分かっていても・・・・・、
『死を恐れず』にそれを『守ろう』とするのか・・・!?
・・・・・そんな馬鹿な話があるか。人間は皆、なんだかんだ言えど、命が一番大切なものだ。
その『現実』を・・・・この男は簡単に『捨てられる』というのか!?
----------この男は・・・・・『我々』にとっては危険だッ!!!!!
「キミは・・・・私がこの手で殺すッ!!!! キキィィッーーー!!!!」
生かしておけば危険だ。ハロンドはそう判断した・・・。
全力で・・・・黒川に襲いかかるッ・・・!!!!
その瞬間、
「--------ギッ・・・!!!!!」
突如、無数の黒い弾丸がハロンドを撃ち抜いたッ・・・・!!!!
これは・・・・葉隠の攻撃だッ!!!
「----------すまない。遅くなった。」
葉隠は黒川に向けて言う。だが・・・・黒川は立ってさえいるが、ほとんど意識はない。
「そこまでして・・・・・俺との『約束』を守ってくれたのか。」
葉隠には、『感情』を表に出すというのはめったにしない。
--------だが今だけは・・・・・燃え盛る『感情』が、確かに葉隠の表面にはあった・・・!!!
「『約束』は・・・・かならず守るッ・・・・!!!!」
それは『怒り』。ハロンドに対して、怒りをあらわにする葉隠・・・!!!
「貴様だけはッ・・・・・俺が絶対に倒すッ!!!!!」
葉隠の身体から、漆黒に満ちた多大な空気が流れ出る・・・・!!!!
『15分間』の時を使うことで・・・・初めて使える葉隠の『大技』。
-------------『約束』の誓いを・・・・今こそ果たすとき・・・!!!!