複雑・ファジー小説

Re: もしも俺が・・・。 『2000参照突破』 オリキャラなど募集 ( No.233 )
日時: 2011/12/21 22:43
名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)





      ---------------- とある作者の『つぶやき』ラジオ!! ---------------




  はい、今回は2000参照突破記念として、久しぶりにこちらを書かせていただきます。



  --------ですが、今回の話は・・・・ちょっと重いかもしれませんww (おいww)


  そういうものが苦手な方は、読まない方がいいかもしれません。申し訳ありません。


   ですが・・・・読んでほしいというのが本音でございます。では・・・・・・、










     今回のテーマは・・・・・『死という経験。』
















   ----------さて、この話は私の幼いころの話です。




    当時、私は10歳でした。
   その頃の私は、はっきりと言えば『死』というものがはっきりと理解できずにいました。


  ----------つまり、当時の私は『死』というものに対しての『悲しみ』をよく知らなかったのです。



  例えば、私にとっての『赤の他人』がもし仮に亡くなったとしても・・・・、


   ・・・私は何も思わなかっただろうと思います。


  しかも、それは親族に対しても・・・例外ではなかったと思います。


 
 ------------今思えば、なんという薄情で、最低な少年だったことでしょうか。自分でも呆れてしまいます。




   私がそのようになった理由は、父親にありました。

  私の父親は、『自分の家族』が亡くなっても涙を流すことはありませんでした。
  その背中を見て育った私は、『こういうとき』は自分も泣いてはいけないんだ・・・と『勝手に』思い込み、






   ---------いつの間にか『死』に対しての『悲しみ』を忘れてしまったのです。












   ----------ですがある日、私は一つの『経験』をしました・・・・。













   ある日、私の家に一匹の『ハムスター』がやってきました・・・。


  その子は気性が荒く、店の人も手を焼くほどの問題児で、『男の子』でした。
  私の姉が店の人たちが困っているのを見て、自分の家に連れてきたのです。


 私は動物に対して強力なアレルギーを持っていて、あまり動物を好む方ではありませんでした。



 『彼』は、よく噛む子でした。私の姉も母親も手を焼いていました。
 ですが・・・なぜか私には噛みませんでした。それはなぜだか分かりませんでした。


  ・・・その時、初めて私は動物に対して、『愛着』を持った瞬間でした。

 それから、私は『彼』を自分の子供のように大切に世話をしました。




  --------いつの間にか、私にとっては大切な存在になっていました・・・・。


















       ・・・・ですが、ある日



    『彼』は突然、息を引き取ってしまいました。

















   ・・・・それは残酷にも、1月1日・・・つまり「元旦」。





    私の姉、母親は、泣きじゃくりました。
  その時私は・・・・何か分からない『感情』がこみ上げてきました。



  否、『分かっていました』。それが『悲しい』という感情だということも・・・。



   ---------ですが、表現できずにいました。我慢していました・・・・。







     それを見た父親は、私にこう言いました・・・。






















      『泣きたいときは、泣いていいんだぞ?』






















  ----------その言葉を聞いた途端、私は泣き叫びました・・・。


 それは紛れもなく、私が忘れていた『悲しい』という感情でした・・・。





   その時初めて・・・・『死』というものを深く理解した瞬間でした。



  その後分かったことですが、私の父親は決して薄情な人間ではありませんでした。

 私たちが知らないところで・・・一人で泣いていました。

   私たちに心配をかけないように・・・。

























     『経験』して、初めて分かることがたくさんある。

   失って初めて・・・・その『大切さ』がわかるように・・・。




  私は・・・・・この『経験』に対して、『感謝』はできません。







   ----------ですが、この先絶対にこの『経験』を忘れたりはしません。







       絶対に・・・・忘れたりはしません。















    以上、『とある作者の『つぶやき』ラジオ!!』でした!!

    読んでくれた方は本当にありがとうございました。