複雑・ファジー小説
- Re: もしも俺が・・・。 『2200参照突破』 オリキャラなど募集 ( No.254 )
- 日時: 2011/12/26 22:38
- 名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
「パート2。」
「おいおい、どうして水島だけなんだよ!! ふざけんなよコラァ!!」
--------落ち着け霧島。今のお前はチンピラ以外の何者でもないぞ?
だが・・・確かに妙だ。水島だけになつくなんてな。水島にはそういう力があるのか?
「大体なぁ、いきなり俺に攻撃してくるなんて何さまだぁ? お前みたいな弱い魔物が俺にたてつくなんて-------」
「--------うるさいスラ!! お前ちょっと黙れスラ!! お前みたいな汚い手で触られるなんて死んだ方がマシスラ!!」
--------------ええぇ・・・? 喋れるのかよお前・・・。先に言えよ・・・。
「----------でだ。お前は一体何者だ?」
俺たちはとりあえず、近くにあった大きな木の下に座り込んだ。
そして喋れることが分かったため、とりあえず俺と水島はスライムに聞いてみた。
-------------霧島? ああ、今そこの端っこで落ち込んでいるよ。今はそっとしてあげてくれ。
「僕はスラリン。この世界に住むスライムだスラ。」
「へぇー。魔物ってみんな喋れるの?」
「ううん。僕は特別スラ。『魔女』の側近だからスラ。」
・・・ふむ、魔女の側近ねぇ。なるほどなるほど。
---------って、魔女の側近!? この世界に魔女なんているのか!?
「『魔女』は、最近この世界に来たバケモノだよ。平和だったこの世界を、狂わせている張本人スラ!!」
----------おいおい、言葉が矛盾しているぞ? お前は魔女の側近なんだろう?
その言い方だと、まるで『魔女』を恨んでいるかのような言い方じゃないか。
「・・・スラちゃんもその仲間ってこと?」
「ううん。僕は仕方なくスラ。仲間たちを救うためにスラ。」
-----------・・・・・なるほど。そういうことか。分かったよ。
「---------つまり、お前は『魔女』の力で人の言葉を喋れるようにしてもらい、俺らみたいな道行く人間に『魔女』を倒してもらおう・・・と、そういうことだな?」
黒川がそう言うと、スラリンは少し驚いた表情を見せるが、すぐに元の表情に戻り、
「・・・キミは鋭いんだね。そうスラ。その通りスラ。なぜ分かったスラ?」
「水島になついた時、妙だと思ったのさ。なついたと見せかけて、俺たちを魔女の所に誘導するつもりだったのだろう?」
「・・・すごいスラ。今の少ない時間でそこまで分析しちゃうなんて・・・。キミは何者スラ?」
「なぁに。科学者志望のただの学生さ。」
黒川がフッと笑って言うと、突然スラリンは水島の膝から、『ピョン』と飛び降りて、申し訳ない顔で言った・・・。
「・・・・ごめんなさいスラ。騙すつもりはなかったスラ。でも・・・・助けてほしいスラ!!」
スラリンの目から、うっすらと涙が零れ落ちた・・・。
「今まで・・・いろんな人に頼んだスラ。でもことごとく断られて・・・。もう頼る人がいないスラ!! だから--------」
「-----おいおい、勝手に決めるな。誰が断ると言った?」
スラリンの言葉を遮るように、黒川は真面目な表情で言った・・・!!
「--------早く案内してくれよ。生憎そこまで時間がないのでな。いいよな水島?」
黒川が水島に向けて言うと、水島は笑顔でコクッと頷いた。
それを聞いたスラリンの表情が明るくなり、『ありがとうスラ!!』と笑顔で言った。
「・・・・・話は聞いてたな霧島? 行くぞ。」
「・・・はいはい。やれやれ、仕方がない奴だな。感謝しろよ。」
「うるさいスラ!! お前には感謝しないスラ!!」
「んだとぉコラァ!! 食べるぞコラァ!!」
--------やれやれ、こいつらはなんでこんなに仲が悪いんだ? それに霧島、そいつ食べたらお腹壊すぞ?
さて、みんなの意見が一致したし、さっそく倒しに行くか・・・・。
「---------ちょっと待て。あんたたちも『魔女』を倒しに行くのか?」
「・・・!?」
不意に後ろから話しかけられたので、とっさに黒川達は身構えるッ・・・!!!
見ると、そこにいたのは二人の人間だった・・・・。
「まて、私たちは敵ではない。あんたたちに同行したいだけだ。」
「そういうことだ。HAHAHA!!」
----------同行したい? どういうことだ? こいつらは一体・・・。
「-------私はフィーダってんだ。よろしく頼むぜ。」
「俺は那拓。ま、仲良くしようぜ〜!!」
---------なんか変な雰囲気の二人だなぁ。何者なんだ?