複雑・ファジー小説
- Re: もしも俺が・・・。 『2300参照突破』 オリキャラなど募集 ( No.260 )
- 日時: 2011/12/28 20:10
- 名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
「パート3。」
俺たちの前に現れたのは、二人の人間。
一人は、スミレ色の髪で短髪で、瞳も紫。腰に細身の刀を所持していて、鎖かたびらを纏い、軽めの鎧を装備している、『フィーダ』と名乗る女性。
もう一人は、黒髪短髪で、多少ぼさぼさで、瞳も黒。赤いバンダナを首に巻いていて、黒一色の服を着ていて、黒のフード付きマントをはおっている。同じく細身の長剣を腰にさす、『那拓』と名乗る男性。
二人は今、私たちの前で何やら話し合いを始めている・・・。
「---------いや〜よかったなぁフィーダ。仲間が見つかってよ。やっと勝てる見込みが出てきたんじゃねぇの?」
「そうともかぎらん。こいつらの強さ次第だ。」
「まぁでも、『奴』に対しての奇襲作戦の成功率はグンッと上がるんじゃね?」
「さぁな。今まで失敗したのはお前のせいだがな。」
「何言ってんの!? 今まで散々お前の言うとおりにした結果、何回『真女』への奇襲作戦に失敗したよ? もうこれ『厄病神』決定じゃね!?」
「私は『厄病神』じゃねぇ!! 那拓のせいだ!! しかも字違うし!! 『魔女』だからね? お前は小学生以下か!!」
「い〜や、『厄病神』だね。これはもうね・・・軌跡だよ軌跡。」
「だから字が違うって言ってんだろ!! 『奇跡』!! 国語の勉強しろバカ那拓!!」
-----------はい、皆様。そろそろ彼らのコントを止めてもいいかな? さっきから私たちの事は完全無視のようだ。
「おっと、すまねぇな黒川。つい熱くなっちまった。HAHAHA!!」
------------・・・何!? 俺の名前を知っているのか!?
「・・・おい那拓、こいつ黒川と言うのか?」
「らしいぜ? んでもって、そっちが霧島、水島、スラリンらしい。」
那拓は一人ひとり指をさして、的確に名前を当てていく。
----------おいおい、俺たちは名乗っていないのに・・・。那拓という奴の能力か・・・・。
「おお、正解だ黒川。俺の能力だ。『人の心を読む能力』だ。」
「・・・いつも思うが、便利だなその能力。」
「まぁな。いいだろ? やらねぇよ!! HAHAHA!!」
「いらないさ。なんてったって、『魔女』の前では無意味な能力だからな。」
----------先ほどからあいつらの話を聞いていると、こいつらはどうやら『魔女』と戦ったことがあるらしいな。
そして何度も敗れている・・・・といったところか。そして同時に分かったこともある。
-----------『魔女』は・・・・・『人間ではない』。
「・・・うおっ!! なんで分かったんだ黒川!?」
心を読んだ那拓は、黒川に驚いた表情で聞く。無論、那拓以外は黒川の考えたことをまだ分かってはいない。
「お前たちの話で・・・だ。那拓だったな? お前は『人』の心は読めるが、『バケモノ』の心は読めないのではないか?」
「・・・おお、当たってる。お前何者!? 予言者!?」
「・・・那拓。一体なんの話をしている? 私にも話せ。」
「おーい黒川。そろそろ俺たちにも分かりやすく説明してくれよ。」
---------確かにそうだな。特に霧島たちは、こいつらの事も『魔女』の事もピンと来ていないみたいだしな。
「・・・そうだな霧島。分かった。ではどこか休めるところを探そう。そこでゆっくり------------」
「----------キャハハハ、そんな呑気でいいの〜君たち?」
「・・・・・ッ!!!」
その声は背後から聞こえた・・・!! 黒川達は一斉に振り返る・・・!!
そこにいたのは・・・・身長は約160㎝。髪は金色で地面につくほど長いストレート。瞳はピンク。背中に翼が生えていて、全身赤く染まっていて、白い布きれを全身にまとった女性だった。
「・・・『魔女』・・・ッ!! あんたなぜここが・・・!?」
「貴様か・・・。会いたかったぜぇ。死ねえええぇぇぇ!!」
「ま・・・待て!! 那拓!!」
那拓はなりふり構わず突進していく・・・・!!! 細身の長剣を抜き、
「おおぉぉぉーーーらァァ!!!!!」
『魔女』に向けて振り下ろすッ!!! だが・・・・・、
「遅い遅い。キャハハ!!」
瞬間、『魔女』は那拓の前から消えた・・・・!!
「---------なッ!! どこにいった!?」
「・・・上だッ!! 上にいるぞ!!」
黒川の声にハッとする那拓。上を見てみると・・・・・・、
そこには、はるか上空を飛ぶ『魔女』の姿が・・・・!!
先ほど、彼女は消えたのではなかった。
凄いスピードで上空へ飛んだのだった・・・・!!
「---------何? そんなに飛んでることが凄い? 人間って弱いねぇ。キャハハハハ!!!」
--------高らかに笑う彼女の姿は、絶望を運ぶ『悪魔』のように見えた・・・・。
---------------第十七幕 完-----------------