複雑・ファジー小説

Re: もしも俺が・・・。 『日常編』 オリキャラなどを募集中 ( No.29 )
日時: 2011/11/03 14:32
名前: ヒトデナシ (ID: j553wc0m)



        「パート2」



   ・・・・さて、ちょっと暗い話になってしまったな。すまない。


  -------------ただどんな人にも何かしら重い過去がある・・・とだけ言っておこう。



  花狩先生は俺の方をじっと見て、「なぁ・・・・黒川くん、」と呟くように言う。

   その声は弱く、低い声だった・・・。



  ------------しまったな。もしかしたら先生の気分を害してしまったのかもしれないな。・・・・謝ろう。


  そう思った俺は、謝罪の言葉を述べようとした瞬間・・・・・





















    「・・・・水島ちゃんとはなんか進展あったのかよ?♪ えぇ?」





















   ------------------前言撤回。この野郎ッ・・・人が心配してるってのになんだそのニヤニヤ顔は!?



  さっきまでとは打って変わってのニヤニヤ笑顔。お前は修学旅行の夜にはしゃぐガキンチョか!!


    「ん? さては俺がちょっとブルーになったからって心配になったか? 大きなお世話だっての。はっはっは。」


  花狩先生は俺の背中を笑いながら叩きまくる。痛いって。もっと加減してくれ。


    「忘れたか? 『嫌なことはすぐに忘れられる』んだぜ俺は。 ・・・なんだ、その疑いの眼は? これが俺のチャームポイントなんだよ。心配なんざいらねえよ。」


  と言って豪快に笑う花狩先生。だが・・・・分かってるんだ。




 -----------無理する必要なんてねぇのに。やれやれだよ。

















   「おう、黒川よく聞け。男ってのはな、押し倒すのが一番男らしいんだよ!!」






   ------------花狩先生、皆様が勘違いするような発言はやめてくれ。


  ・・・・ちなみにこの会話が30分ぐらい続いてるよ。そろそろ疲れてきたよ。





 そろそろ先生との話を切り上げて、帰ろうかなと思い始めた時、




   「黒・・・川くん・・・久しぶり。」


 
   後ろからを俺を呼ぶ声が聞こえた。
 

 -----------ん? この独特の呼び方はまさか・・・、

  おそるおそる振り返ってみる・・。



   「き・・・みを・・・見たのは久しぶりだよ。」


 
 ------------おお、やはり『袋井 飛以呂』(ふくろい ひいろ)だ。

   久しぶりだ。2・3か月ぶりかな? 


  彼の特徴は、身長は150㎝で体重は不明。
  彼は常に紙袋をかぶっているから顔は謎だ。


 -----------なぜかぶっているのかって? 彼はね、『仮面ラ●ダー』が大好きなんだよ。それを意識してるのだろう。


  彼はすごいことに、この町の平和を守ってくれているのだよ。
  『特殊部隊』に所属している。いわば警察みたいなものだ。

 そして、彼は悪い人を懲らしめる『権利』を持っているのだ。それぐらいすごい友達なんだ。


 ---------ごっこ遊びじゃないぞ? 彼は強いんだ。本当のヒーローみたいだろう?




   「おっ、君が袋井君かな? 噂は聞いているぜ。」

   「き・・・みは・・・誰?」



  花狩先生を知らないところを見ると、どうやら初対面のようだな。



   「俺は花狩 椿だ。よろしくな袋井君。」

   「・・・へぇー・・・女か?」

  
  -----------あらら。みんなそれ突っ込むな。まぁ分かるけどね。


   皆様にも一応言っておくが、花狩先生は立派な男だ。

   ただ名前が女っぽいと感じる人がほとんどだろう。

   それはなぜか? 理由は親からの『嫌がらせ』だ。

 親が男性恐怖症で、女の子を望んでいたんだ。だけど生まれたのが男。だからだよ。


  ----------それだけのせいで花狩先生は親からも見放された。それが先生の暗い過去の始まりだったんだけどね。


   
    「男だよ袋井君。名前が女だからかは知らんが俺はれっきとした男。文句を言うのであれば母親に言ってくれよ?」

    「・・・そうか。ところで、き・・・みは・・・三分と言って三十分引っ張るヒーローとバイクに乗ったりベルトで返信するヒーローどっちが好き?」



  --------------来たこの質問。これが袋井君にとっては一番重要になるポイントなんだよな。


 ちなみに前者はウルト●マン、後者は仮面ラ●ダーだよ。君はどっちかな?


  -------------俺は仮面ラ●ダー派だよ。結構好きなんだ。じゃないと袋井君と友達になんてなれるわけがないだろう?




    「おいおい袋井君。比べるまでもないだろう? 俺は断然、仮面ラ●ダー派だ。」



  -------------そうだったのか先生。そんなに好きだったのか。



    「・・・き・・・みとは・・・仲良くなれそうだよ。ぼ・・・くと・・・三人で語り合わないかい?」

    「おっ、いいねぇ!! 1時間でも24時間でも語ってやるぜ? 語るぞ黒川君!!」




   意気投合する二人を見て、思ったことがある。












   確かに俺は仮面ラ●ダーが好きだ。

 しかし、俺は皆様に『もしもの世界』を見せなければならないという『使命』がある。




















  ------------------それでも俺は熱く語らなければならないのか?



  



  ------------今日はなかなかハードな日だ。夜は疲労でよく眠れそうだよ。