複雑・ファジー小説
- Re: もしも俺が・・・。 『闇の魔女!!』 オリキャラなど募集 ( No.290 )
- 日時: 2012/01/07 14:43
- 名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
「パート2。」
『それ、知ってるんだよねぇ〜。』
『魔女』は確かにこう言った。『知っている』・・・・と。
これはつまり、私の持つ『シャイニングブレイド』を知っているということだ。
-----------この瞬間、私は知りたかった『一つの結論』にたどり着いた。
「・・・ッ!! うッ・・・!!!」
私はかろうじて生きていた。否、『助けてもらった』のだ。
「・・・つぅー。大丈夫か黒川?」
黒川を抱えるように、那拓は心配そうに言う。
那拓は自分の身体をクッションの代わりにして、黒川が地面に叩きつけられない様に守ったのだった。
---------では、なぜ私が助かったのか? それは簡単だ。私が那拓に『伝えた』からだ。
何を伝えたかって? 私の落下地点を・・・だ。
もちろん、事前に準備してたわけではない。
私が『魔女』に吹き飛ばされる前に、那拓に大体の落下地点を私が計算して、そして向かわせたのだ。
彼は唯一『心を読める』ため、私が考えたことを全て把握できる。つまり彼がいなければ、私は死んでいたということだ。
「---------黒川、大丈夫か!?」
霧島と水島、そしてスラリンも心配そうに駆け寄ってきた。大丈夫だ、と返した。
「キャハハ、生きてたの? そりゃあ残念ねぇ〜。まぁ簡単に死なれても困るんだけど。」
『魔女』はとりあえず地上に降り、余裕そうな表情で言う。
また、フィーダも一度地上に降り、黒川の元に全員集結した。
------------ちょうどいい。ここでもう言っておくか。
「キャハハ、どうしたの黒川君? なんか私に言いたいことある?」
「・・・ああ。聞きたいことは山ほどある。答えてもらうぞ。」
「キャハハ、質問次第では教えてあげないこともないかもよ?」
『魔女』は相変わらず陽気な様子だ。
しかし黒川はそんな事を気にせず、とりあえず今自分が導き出した、『一つの結論』を口にした・・・・。
「---------貴様・・・・ハロンドを知っているな?」
黒川の『この発言』には、確信があった。
それは何より、『魔女』が自分の武器を知っていることであった。
『シャイニングブレイド』の切れ味は、皆様もよく知っているはず。
この剣の切れ味は、たとえ風で作った壁であろうと、容赦なく切り裂けるレベルである。
フィーダと戦っている時、『魔女』は全てその風の壁で防御していた。
それを見て、黒川はある実験を思いついた。
もしも『魔女』がこの剣を知らなければ、風で防御をしてくるのではないか・・・と黒川は考えた。
そして仮に知っていれば、この剣を回避してくるのではないかと同時に考えた。
----------結果、予感は的中だった。『魔女』の言葉が何よりの証拠だった・・・。
この瞬間、『魔女』はハロンドの仲間だということが判明するわけだ。
・・・なぜかって? よく思い返してみたまえ。私が『シャイニングブレイド』を使った相手は・・・たった一人だ。
おっと、説明が長かったかな? 許してくれ。
「--------キャハハ、さすが『鍵』ね。『わが王』が恐れるだけのことはあるねぇ。」
「・・・鍵? 王? なんの話だ?」
霧島は頭をかしげて聞く。それはみんな同じだった。
---------いきなり意味の分からない言葉ばかりが出てきたな。さすがの私も頭が混乱してきたよ。
「キャハハ、それは『まだ』言えないねぇ。」
「・・・なら質問を変えよう。お前達の目的はなんだ?」
黒川は聞いた。その表情は真剣だった。
それはそうだ。ハロンドもこいつも人間ではないのだ。何か企んでるに違いない。
「それも言えないねぇ。キャハハ。」
「じゃあこの世界を使って何してるスラ? 仲間をどうしてるスラ?」
スラリンもまた、『魔女』に対して質問をする。
そもそも、私達の元々の目的はスラリンの仲間たちの解放。気になる質問の一つだ。
「キャハハ、『実験』・・・かな? でも安心して。もう解放してあげるから。」
「・・・!? おいおい、いきなりだな。そんなの信用するか。」
フィーダは剣を『魔女』に向けて言う。『魔女』はまた陽気に笑って、
「キャハハ、本当だよ。もう済んだしね。私はここをおさらばするよ。『君たち』に会えたしね。」
「・・・今度は何をするつもりだ?」
「それも言えないねぇ。だけど、一つだけ君に予告してあげる。キャハハ!!」
『魔女』は黒川に指をさして、不気味な表情で言った・・・。
「--------闇はもうじき来る。その変化にいち早く気付くのは・・・・・『力』を持つ君だよ。」
『魔女』はクスッと笑う。そして、『魔女』の身体が徐々に闇に包まれていく・・・。
「・・・まて、どういうことだ!?」
「キャハハ、秘密。あと自己紹介してなかったねぇ。」
少しづつ消えていく中、『魔女』は不敵に笑い言った・・・。
「私は『レディア』。よろしくねぇ。キャハハハハ!!」
-----------魔女、『レディア』は笑い声だけを残し、跡形もなく消えていった・・・・!!!