複雑・ファジー小説
- Re: もしも俺が・・・。 『3500参照突破』 オリキャラなど募集 ( No.336 )
- 日時: 2012/02/07 16:33
- 名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
「パート3。」
悲鳴がしたのはどうやら上の階からのようだ。
黒川達は急いで近くの階段を昇っていく・・・・。
三階に到着したその後、一人のおばさんが、『悲鳴は上の階からした。』と聞き、さらに階段を昇る。
---------私達が四階に到着した時、すでに四・五人の人がある部屋のドアの前に固まっていたよ。
その四・五人の中には・・・・・・コナン君達の姿もあった。
『江戸川 コナン(えどがわ こなん)』・『毛利 蘭(もうり らん)』・『毛利 小五郎(もうり こごろう)』の三人と、後の二人はホテルの住人だろうか。
---------ほらな? 事件が起きるところには絶対にコナン君がいる。これはもはやこの世界の常識なのだ。
「---------確かにこの中で間違いないのですね?」
そう言ったのは、オールバックの髪型とちょび髭をしたおじさん。
---------そう、彼こそが皆様ご存じの『毛利小五郎』だ。『眠りの小五郎』としても有名な人物。
そう呼ばれる理由は、彼の本来の推理力はあまり当たることはなく、外れることが多いのだ。
だが、コナン君が『腕時計型麻酔銃』で彼を眠らせ、『蝶ネクタイ型変声機』で彼の代わりをすることによって、多くの事件を解決に導いた結果、眠ったまま事件を解決するということでこのような名前がついた。
----------つまりまぁ、コナン君がいなければ探偵としてはいまいち・・・ということだ。
「ええ・・・。ですが鍵がかかっていて・・・。」
そのホテルの住人の一人が『401号室』を指して困ったように言う。それを聞いて小五郎は・・・・・、
「-----------だったら強行突破だッ!!!!」
そう言って、思い切りドアに体当たりをかますッ・・・!!
『ガチャンッ!!』という大きな音とともに、扉が勢いよく開いた。
そして我々の目に・・・・とんでもない光景が飛び込んできた・・・。
「こ・・・・これは・・・---------」
----------事件が起こって15分後、『目暮十三』と呼ばれる人を中心に、警察の方々がホテルに集まった。彼もまた、コナンの世界ではおなじみの人物だ。
「----------で、亡くなったのは『渡辺了 (わたなべ りょう)』と呼ばれる21歳の男性か。」
目暮警部は事件が起こった『401号室』を十分に見たうえで言う。それを聞いた小五郎は『ええ。』と言って頷く。
---------今の状況を分かりやすく説明しよう。
まず、事件が起きたのはホテルの四階の『401号室』。
亡くなったのは『渡辺了』と呼ばれる21歳の若い男性。
我々が部屋に来たとき、床にうつむきの状態で倒れており、床には大量の血が流れていた。
亡くなった男の身体の所どころに、斬りつけられたような跡があった。
なお、窓が開いていたため、犯人はそこから逃げ出したと考えられた。
「だが、ここは四階だぞ? 犯人はどうやって逃げたんだ?」
目暮警部はふと疑問に思ったことを言う。その時・・・・、
「警部、そこに長いロープがあります。それをどこかに引っ掛けて降りたのでは・・・?」
小五郎は、部屋の片隅にあった『一本の長いロープ』を指さした。
--------確かに使えそうだが・・・・それは考えにくいな。なぜなら・・・・
「-----------おじちゃん、それはないよ。犯人はそのロープを使っていない。」
その二人の会話に割って入るように、コナン君はロープを指さして言った。
--------おっと、さすがコナン君。気付いたか。ではコナン君に任せるとするか・・・。
「コナン君、なぜそう思うのかね?」
「おい、コナン。根拠もねぇのにそんなことを------」
「-------根拠はあるよ。上を見てよ。」
コナン君はふと、天井に指を向けた。それを追うように小五郎も目暮警部も天井を見た。
コナン君が指を指しているのは、天井に張り付いているフックのようなもの。よく見ると、少しすれているような跡があった。
「少しすれているでしょ? 確かにおじちゃんの言うとおり、犯人はロープをあのフックに引っ掛けて、下に降りたのかもしれないけど、そのロープを見て。すれてないでしょ?」
小五郎と目暮警部はもう一度ロープをよく見ると、確かにコナンの言うとおりすれた後は無く、綺麗なものだった。
「ね? つまりそれは-------------」
「---------フェイク・・・だろう? コナン君。」
「うん。・・・・てあれ? だあれお兄さん?」
いきなり誰かに自分の言おうとしていたことを先に言われ、驚くコナン君。
---------無論、言ったのは・・・・・私だ。コナンファンの皆様すまないな。私も推理に参加するとしよう。
「ああ!? なんだテメエは? ガキの来るところじゃねぇぞ?」
「ああ、すまない。だがそのロープにはもう一つ重要な意味があるぞ。」
「・・・!? どういう意味だ君?」
小五郎、目暮警部はもちろん、コナン君も驚きの表情も浮かべる。
その様子だと・・・コナン君もまだ気づいていないみたいだな。では私が教えようか。
「---------それは・・・・誰かが私たちを試しているということだ。」
---------黒川の言葉の真意・・・・それは一体・・・?
---------------第十九幕 完-----------------