複雑・ファジー小説

Re: もしも俺が・・・。 『アンドロイド編』 オリキャラなど募集 ( No.44 )
日時: 2011/11/09 21:50
名前: ヒトデナシ (ID: j553wc0m)






          「パート2」




    
    -----------さて、あまり時間もないな。行こうか。



   黒川は『王の間』に通じる大きな扉を豪快に開ける。
  『ギイイィィー』という音とともに扉は開いていく・・・・。



    そこに広がるのは、ただシンプルな光景。
    見えるのは、たった一つの玉座のみ。


      部屋の広さは、予想以上に広い。

  ----------はっきり言えば、玉座一つ置くだけなのにここまで広くなくてもいいだろうと私は思う。





 
      -------玉座に誰か座っているな。あれが『王』か。







    「あれがティアナが作ったアンドロイドの王様、通称『ナンバーゼロ』だよぉ。」



   
  その姿は完璧な人型のアンドロイド。そこらへんは何も変わらないようだ。
 全長2メートルぐらいはあるだろうか。背中には王様らしいマントを羽織っている。










     「ニンゲンッ・・・・コロス・・・ティアナァァーーーー!!!!!」
















   -----------こいつッ・・・ティアナを狙っているのか!? 

  この『王様』を作ったのは、ティアナ本人。にもかかわらず、やつはティアナに殺意を向けている・・・。




     ---------------いったいどういうことだ!?






    

 
     「ギィイイイィッーーーー!!!!!」



     「・・・・来るぞ黒川。こいつ俺らを殺る気だ。」




  --------------だろうな。分かっている。あくまでもこいつを破壊しなければこの世界を救えないからな。






     「ギィイオオオオーーーーー!!!!!」

  
  
  奇声とも呼べる叫び声とともに、『王』であるナンバーゼロは襲いかかるッ・・・・!!!!

 そのスピードは先ほど戦ったアンドロイドよりもはるかに速い。
 
  
そして一気に霧島の目の前に移動し、自身の武器である両手の『爪』で覆いかぶさるように襲いかかる。



   

     「さっきの奴よかは確かに速えぇが---------------まだ足りねぇな!!!」




   ナンバーゼロの攻撃をなんなく避けた後、



     「でぇええりゃァァーーー!!」




  
  ナンバーゼロの顎に、鋭いアッパーカットをぶち込むッ・・!!

 
 
その手ごたえは十分。顔面のパーツがパラパラと地面に落ちる。
だがそれでも、ナンバーゼロは止まらない。 




     「ギュイイイィィーーーー!!!!」      


     「まだやんのか!? 黒川!! 手伝えッ!!」





  俺はティアナをとりあえず安全と思われる位置に避難させ、戦闘に参加した。






     「二人がかりならッ・・・・すぐ終わるだろッ!!」









  まず、霧島はナンバーゼロの右足を思いっきり蹴りこむ・・・!!


  『バキバキッ!!』という音とともに体制を崩すナンバーゼロ。
  
 

      それを追撃するように黒川が・・・・・

  力強く握りしめた左手で顔面を殴り飛ばすッ・・・!!!




   あまりの衝撃に、体がフラフラと揺れるナンバーゼロに、



     「トドメだァーーー!!!!」


    
  霧島の渾身の右こぶしのボディブローで、固い装甲をものともせず、腹辺りを打ち砕いた。

 『ガシャアアァーーーン!!』と音を立て、装甲を組み立てていた部品がどんどん落ちていく。


   ナンバーゼロの腹に、ポッカリと穴が開いた。




  

  そして、地面に倒れこむ。勝負は終えたかのように見えた。



      -------------だが・・・・・・・・
















     「---------これでもまだ・・・動くのか!?」












   ゆっくりと動き出し、止まらないナンバーゼロ・・・。
 「ギギギッ・・・」という機械らしい音を鳴らしながら立ち上がろうとする。





     「こいつッ・・・不死身か!?」

   

     霧島の額に変な汗が流れる・・。




  -------------だとしたら話にならないな。一体どうすれば・・・。







     「--------もういいよぉ・・。キリちゃん、クロぽん。後はティアナがケリをつけるよぉ。」









  -------------ティアナ!? いったいどういうことだ!?  


 
  彼女はゆっくりとナンバーゼロに近づいていく。
  ナンバーゼロは今もまだ立ち上がろうと必死だ。


   そして優しくナンバーゼロの体に触れる・・・・。


















    「・・・ごめんね。孤独にさせて・・・・・ごめんねッ・・・。」












  ティアナの目から零れ落ちるしずくの雨・・・・。

    その真意は・・・・!?