複雑・ファジー小説
- Re: もしも俺が・・・。 『ジョジョ編開幕』 オリキャラなど募集 ( No.56 )
- 日時: 2011/11/13 19:53
- 名前: ヒトデナシ (ID: j553wc0m)
「パート2」
----------------黒川たちが来るほんの少し前の出来事-----------------
「--------------あり? オレって・・・・ナンでここにいるんだ?」
短い金髪で、赤い瞳をして、背中にギターを背負っている長身の男は、目をキョロキョロさせて言う。
そこは町のど真ん中。看板を見てみると、『杜王町(もりおうちょう)』と書いてある。
「オレは確か・・・みんなとメシを食ってたハズなのになぁ。」
頭を掻きながら、うーんと唸る。
「-----------まぁイイか。とりあえずサンポでもしようカナ?」
そう言って立ち上がり、町を見て回ろうとした時、
「ちょっとお兄さん。いいかのう?」
「ん?」
背後から声がしたので、男は振り向く。
そこにはかなり年のいったおばあちゃんが立っていた。
おばあちゃんはニコッと笑いながら、
「--------------イイものをやろうかのう?」
そうささやいた。それが悪魔のささやきだとは知らずに・・・・・・。
------------さぁ着いたぞ。
ここが今回、私たちが体験する世界、『ジョジョの奇妙な冒険の世界』だ。
とりあえずまずは周囲の様子を説明しよう。
どうやらここは町の中心らしい。
建物が結構あり、ビルはさすがに無いが、それでもそれなりに産業は発達しているようだ。
人々もいたって普通。俺らと変わらない。
--------------まぁこの中にももしかしたら『スタンド』を使えるものがいるかもしれない。油断はできない。
「黒川君、さっそく俺は腹が減ってきたよ。どっかで食おうぜ?」
---------------おいおい花狩先生、それぐらいは我慢できないか?
「・・・私も少しお腹が減った・・かな?」
----------------水島がそう言うなら仕方ない。急いで行こう!!
----------------何? 明らかに対応が違うだって?
そんなことはないぞ!? ・・・たぶん。
ということで、まずは飯でも食うことになったのだが・・・・、
「あぶねぇぇーーーー!!!!! よけろおおおぉ!!!」
「・・・えッ!?」
俺たちがふと後ろを見てみると、そこには俺たちに向かって走ってくるトラックが・・・!!
「ま・・・まじか!?」
「きゃあぁぁーーーーーー!!!!」
気づくのが遅かった・・・!!
俺たちはもう避けられる状況じゃない・・・!!
引かれるッ・・!!!
『スタープラチナ・ザ・ワールド!!!』
「・・・・・あ・・・あれ?」
水島は唖然とした表情を浮かべる。それはもちろん、俺も花狩先生も同じ。
私たちの目のまえには、なんとさっき突っ込んできたトラックが転倒している。
いや、驚くべきことはそこではない。
---------------俺たちのいる位置が・・・・変わっている!?
そう。ここが不思議なのだ。さっき俺たちがいた場所は、まぎれもなく今トラックが転倒している位置。
だが今、私たちはその位置にいない。
つまり・・・いつの間にか『移動している』のだ。
-------------否、『移動された』のだ!! ある男によって・・・・!!
その男を俺はよく知っている。その男は今、俺たちの隣にいた。
俺たちはこの男に助けられたのだろう。
俺が言ったことを覚えているだろうか?
『時を止めるスタンド』を持つ人がいる・・・と。
それが彼だ・・・・!!
「・・・無事か?」
帽子をかぶり、学ランを来た長身の男は言った。
知っている方もいることだろう。
そう、彼こそ、『最強のスタンド使い』と呼ばれるほどの男・・・・
--------------『空条 承太郎』(くうじょう じょうたろう)なのだ・・・!!!
「---------------やれやれだぜ。」
そう言って帽子に手をやり、静かにフッと笑った・・・。