複雑・ファジー小説
- Re: もしも俺が・・・。 『最強のスタンド。』 オリキャラなど募集 ( No.63 )
- 日時: 2011/11/15 22:05
- 名前: ヒトデナシ (ID: j553wc0m)
--------第九幕『もしも俺がジョジョの奇妙な冒険の世界に行ったのなら・・・・・続編。』--------
「パート1」
「スベテヲ・・・・ハカイスルッ・・・コノ『スーパークラッシャー』デェ!!!」
「『スーパークラッシャー』・・・それがテメェのスタンドか。」
承太郎はその男の前でピタッと止まる。
男と承太郎の距離は、約3メートル。ちなみに承太郎のスタンドは、2メートルまで近づかないと攻撃が届かないのだ。
否、あえて『近づかない』のだ。理由は簡単。射程距離を見抜くためだ。
あの男の『スタンド』も、承太郎と同じ人間型のスタンド。
射程距離がほぼ同じなのではないかと、承太郎は考えていた。
---------だが奴は攻撃してこない。つまり、奴の射程距離も『2メートル』なのだ。
「かかってこいよ。それとも怖いのか?」
そして攻撃を誘い込むように挑発し、射程距離を確実に確かめる。さすがだな。
「『スーパークラッシャー』ァァーーー!!!!!」
男は『スーパークラッシャー』を出しながら、一歩一歩近づいてくる・・・。
そして承太郎との距離が『2メートル』に達した瞬間・・・。
「アァリアリアリアリアリアリアリィーー!!!!!!」
いきなりのパンチの嵐ッ・・・!! 我々の目ではそのパンチは速すぎて見えない。
---------だが、承太郎はもうそこにはいない・・・。
「・・・ッ!?」
男も気付く。獲物がそこにいないことに・・・。
男はキョロキョロとあたりを見渡す。
「ここだぜ。」
承太郎は男の背後にいた・・・・。だが気付くのが遅かった・・・。
-----------回避する時間などない。
「オオオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァーーー!!!!!」
30発ほど殴られた男は宙に浮くように吹き飛ばされた・・・・。
なんて速いパンチのラッシュだ。さすがだな。
「やれやれだぜ。」
そう言って承太郎さんはゆっくりと俺らの方に向かってくる。圧勝だった。
これで全てが終わった・・・・・はずだった。
「承太郎さんッ!!!! 後ろだッ!!!」
「何ッ!?」
花狩先生が叫ぶ時には遅かった・・・。
なんと、男はまだ生きていた。そして承太郎に襲いかかるッ・・・!!!
ガードが間に合わないッ・・・!!!
「アーーーリアリアリアリアリィーー!!!!!」
「・・・ッグッゥゥ!!!!」
まともに重いパンチのラッシュを食らった承太郎は、
『ダンッ!!!』という大きな音をたて、壁に叩きつけられた・・・!!
「承太郎さんッ!!!!」
花狩先生の呼びかけに一切の応答、動きをしなかった・・・。
まさか・・・・気絶したか!? まずいッ・・!!!
「水島ちゃんを連れて逃げろ黒川君ッ!!! ここは俺が食い止めるッ・・・!!!」
「でも先生ッ・・・」
水島は必死に先生に呼びかけるが、
「うるさいッ!!! 『生徒』を守るのは・・・・『先生』の役目だッ!!!!!」
そう言って一人、花狩先生は向かっていく・・・。だが、
「ぐぁああっ!!!!」
すぐに殴り飛ばされた。ヨロヨロと身体を揺らし、そのまま地面に倒れこむ・・・。
「花狩先生ェ!! ・・・くそォッ!!!」
黒川は悔しい気持ちを振り切り、水島を連れて走る・・・!!!
今の俺には水島を連れて逃げることしかできない!!
ほんの1・2分走った頃だった・・・・。
その行動さえ、無と化した・・・。
「なッ!?」
すぐに追いつかれたッ・・・!? なんて速いんだッ!!!
男はどうやら先回りしていたようだ。
「スベテヲ・・・・ハカイスルッ!!!!!」
そう言って走ってこちらに向かってくる・・・・。
『スーパークラッシャー』は大きくこぶしを引き、力を溜める。
-----------もう逃げられない・・・・ならば!!!!
「逃げろ水島ッ!!!!!」
黒川は水島の前で手を大きく広げ、水島を庇おうとする・・・。
『スーパークラッシャー』は、すでに目の前にいた・・・。
「黒川くんッ!!!!!! やめてぇぇッ!!!!」
「水島・・・・・お前だけは・・・・俺が守るからな。」
『スーパークラッシャー』のこぶしは、無残にも黒川の腹を突き抜けた・・・・!!!
飛び散る返り血。水島に降りかかる血のしずく・・・・。
---------だけど黒川は・・・・なぜか満足したかのように微笑んでいた。