複雑・ファジー小説

Re: もしも俺が・・・。 『600参照突破。』 オリキャラなど募集 ( No.94 )
日時: 2011/11/23 20:55
名前: ヒトデナシ (ID: j553wc0m)







    --------第十一幕『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら・・・・・続編。』--------






          「パート1」







     「---------お待たせ!! ごめんね。ちょっと遅くなっちゃった。」





  俺と霧島が風呂を出て10分後ぐらいして、水島とルエは支度を終え風呂場から出てきた。

 二人ともサッパリした様子だ。ルエの見た目も以前に比べて、かなりスッキリとしている。






 ---------水島の風呂あがり・・・・なんか色っぽいな。興奮してしまいそうだ・・・。



 ・・・・・・いやいや、落ち着け黒川。クールなイメージを乱してはならない。











 -----------元々クールじゃないって? 手厳しい言葉だ。 








    「ねぇ黒川君。この後、服を買いに行っていいかな? ルエちゃんの。」




  水島はルエの服を指さして言う。確かに服がボロボロだし可哀想だな。


   俺も霧島も賛成のようだ。しかし本人のルエは・・・・・








    「いやしかし・・・赤の他人のお前たちにこれ以上お世話になるのは・・・・。」


    「いいの。私たちはもう・・・・友達でしょ!!」


    「とも・・・・だち・・・?」





   ----------良い事言ったな水島。さすがだ。




  どうやらこの言葉が、ルエの心に響いたみたいだ。

   なぜか突然、泣き出してしまった・・・。





     「・・・優しいんだな。ありがとう。お前たち・・・。」






  ポロポロと落ちる涙。俺たちはいきなりの事で少し驚いたが、すぐにルエに微笑みかけた。




 ---------『友達』という言葉に異常に反応していたが・・・なにかあったのか?








  まぁいい。とりあえずルエはすぐに落ち着いたし、服を買いに行きますか・・・・。

















     「--------おっと、ちょっと待てよテメエら。」





   白衣を着て、眼鏡をかけている男は俺らを呼び止めた。

     誰だあいつは・・・?









     「そこにいる女、ルエをこちらに渡してもらおうか。」





   -------こいつ・・・・ルエを狙ってるッ!!








     「お前は・・・・ガロン!!! お前・・・。」



   ルエが知っている!? 知り合いか? でもどう見てもルエのお父さんとかいう展開はなさそうだな。







     「じゃあその前に聞かせてくれよ。なぜルエちゃんを渡さなきゃいけないんだ?」






   霧島は男に尋ねる。ガロンはハッと笑い、






     「おいおい、知らねえのかよお前ら。そいつの正体を・・・。」


     「やめろッ!!! そんな過去の話は・・・聞きたくない・・・。」







   ルエは小刻みに震え、その場に座りこむ。



 --------ルエが怯えてる・・・?『過去』に何があったんだ!?







    「望み通り教えてやるよ。そいつはなぁ・・・『人殺し』の指名手配犯だよ。」


    「違うッ!! 殺したのは・・・お前だッ!!!!」




  -------ルエが・・・指名手配犯!? だから追われてたのか・・・。






    「ああ〜・・・そうとも言うなぁ。でもなぁ、世間はテメエがやっちゃったことになってるんだよなぁ。」


    「・・・ッ!! ふざけたことをッ!!!」





   ルエは光を集め、剣を作り出し、




    「----------覚悟ッ!!!!!」





   ルエはガロンに向かい、特攻していくッ・・・!!!







    「焦んなよルエ。お前の敵は----------」





   ガロンはゆっくりと右手を空にあげる・・・・!!!












      「------------そこにいる『お友達』だ。」






    そして指を『パチン!!』と鳴らすッ・・・!!!!












      「----------!? 体が・・・言うことを・・・・う・・・ウワアアアアーーー!!!!!」





  ------------!? ルエが苦しんでる・・・!? いったい何が!?




      「ルエちゃん!!!」



  水島は頭を抱え苦しんでいるルエに、必死に語りかけるが・・・




     「ち・・・・ちか・・・づくな・・・。」






    ルエの体が突如、白く光りだした・・・!!!






     「そいつの言うとおりだぜぇ。近づくと死ぬぜ? まぁ近づかなくても死ぬが・・・。」


     「ルエちゃんに・・・何しやがったッ!?」





   ガロンに向かって、キッと睨んでいう霧島。







     「そいつの内なる力・・・・それを解放してやっただけさ。」


     「内なる・・・力!?」


     「ま、せいぜい生き残ってくれや。無事に終わったら回収にくるぜ? はっはっは。」





  そう言い残し、ガロンは闇にまぎれる様に消えて行った・・・・。





     「・・・き・・・えた? 何もんだあいつは・・・。」


     「霧島ッ!!! 考えてる時間はねえぞ!!!」


     「・・・なッ!?」





   黒川の声にハッとし、急いでルエの方を見る霧島。

  そこには・・・・人間とは思えないほどの威圧感を放つルエが・・・。











    「ウオオオオオオォォーーーー!!!!!!!」
















    悪魔の様な叫びが・・・・その場にいた三人の身体を震わせる・・・!!!