複雑・ファジー小説
- Re: 六花は雪とともに【外伝の題名募集中・1600突破感謝会更新】 ( No.278 )
- 日時: 2012/01/02 20:58
- 名前: 火矢 八重 ◆USIWdhRmqk (ID: kAifypKr)
第三部の後書き
こんにちは、火矢八重です。この小説も年が明けた途端完結しましたw これも、皆さまの応援のお陰でございます。
雪乃の最後を見届けて、作者である私自身もほっとしました。
ここからはネタバレです。
第九章 蛮勇と勇気の違い
白龍かっこええ!! の、作品ですw
このサブタイトルは、前々から付けようと思ってました。
白龍が雪乃を庇ったのは、血が繋がっていなくても兄妹だったからだと思います。白龍は必至の想いで雪乃を守ったのでしょう。しかし、この行動は、雪乃を傷つけました。
勇気と蛮勇は似てるようで全く違います。例えその望みがどれだけ高くても、手段を選ばず、相手を傷つけては、意味がないのです。
しかし、その人の望み通りに行動を起こすなんて、とても難しい事でしょう。人の心はその人自身でしか判らないのですから。
自分の軽々しい行動が、人を傷つけてしまわないだろうか。そこのところを特に考えて私は行動しています。
第十章・第十一章 明かされた生い立ち
遂に謎だらけだった帝登場!! しかも雪乃の双子の弟!!w
こんなトンデモ設定には、誰もが驚いたと思います。ついでに私も、「こんなのありえるかあ!!」って、書いてて突っ込みましたw
この物語は、「自殺」という面でもとらえられています。
某掲示板で、「自殺をする」「自殺します」という書きこみが沢山書かれてました。
私はその人たちに「自殺はするな」「自殺は間違っている」と書きました。
すると、このような返事が来たのです。
『私のこと何も知らないのに偉そうに言うな。偽善者』
……まあ、このようなことを書かれたわけで。
このコメントを見た時、私はとても悲しかったです。100パーセントの善意の行為を跳ね返されたこともありましたが、この人がどれだけ追い詰められていることが、目に浮かんだからです。
自殺する、と書かれていれば、それはダメ、と批判されるのは目に浮かんでいるのに、何故この人は書いたのでしょう? ……赤の他人である私がこの人の心境を勝手に代理するのは失礼ですが、恐らくこの人は「助けて欲しい」と言っていたのだと思います。
自分の悲痛な訴えにも気づけない程、この人は追い詰められていたのではないか。……私はそう想いました。
人は、ちょっとでも辛いことが続くと追い詰められていきます。そして、自分を守るために傷つけられる前に周りを傷つけてしまう事も多々あります。
というか、実は私もちょっと前、自殺を考えていた時期もありましたw 今思えばほんの些細なことだったのですが、あの頃の自分にとっては本当に辛かったのだと思います。
考え方もそれぞれなら、傷つき方もそれぞれ。人間の思考にマニュアルなど存在しないと思います。
けれどやっぱり、傷つきたくないからと言って逃げてはだめなのです。紫苑の死に、雪乃は悲しんでいます。負の思考で考えれば、やはり負の出来事しか生まないのですから。
傷つけられたから自殺する人は、周りを傷つけてます。それは自分を傷つけた人と同じ行為だということだけは、知って欲しいです。
小話 『君を忘れない』
紫苑の花言葉を知っていますか? 『君を忘れず』らしいです。
個人的に思うんですけど、ひぐらしのなく頃にの詩音って、紫苑から来てるんじゃないですかね? ほら、詩音って悟史のこと一途に思ってますし!!(←本編では「寺に入れる子」として描かれていたけれど、私は紫苑の方に賭ける!!)
あ、ひぐらしを知らない方はスイマセン;
さて、本編で語られているように、忘れたい事は忘れちゃっていいと思います。どんなに悪いことをしても、それを後悔し、恥じ、辛い思いをしたのなら。……もう、忘れて楽しい事に熱中すればいいと思います。
けれど、忘れると言う事は、想い出を手放すと言う事です。——雪乃は嬉しいことや楽しい事、そして紫苑を自分の心の中で生かす為に、「忘れない」道を取りました。
忘れても忘れなくても、自分が納得したのなら、それが一番正しいのではないか、私はそう想います。
第十二章 春の女神と雪女
佐保姫と雪乃のおじい様が恋仲ってどんな設定だよw と、これも書いてて突っ込みましたw
前話が「自殺」でしたが、今回は「余命」です。
一人生きながらえるよりも、短い期間でも自分が納得いく生き方をすると決めた雪乃と、友人を失う事が怖くて引きとめる佐保姫。これは、どちらも正しいと思って書きました。自分の正直な気持ちをぶつけたのですから。
意見が違うからと言って、「悪」とは限りません。けれど、私たちは自分たちの意見を「正義」として認めさせるために、相手を「悪」として言っているような気がする、今日この頃です。
第十三章 最後の六花
川男絶対出さないって決めてたのに出しちゃったよw
何か、総集編っぽく書いてしまいましたw が、納得した終わりだったからまあいっか☆
ちなみに最後のモノローグは、第一章の最初にも書いてますw
最終章 明日への物語
はい、序章の答え合わせ〜♪ ドンドン!! パフパフ〜!!
語っている人→佐保姫
聞いている人→雪乃の生まれ変わりの美雪
ちなみに、美雪と杏平は幼馴染で、高校卒業してます。で、東京の薬学部に入るって設定です。
ついにこの『六花は雪とともに』も完結出来ました。ここまでこれたのは、応援してくださった皆様のおかげです。
本編は終わりましたが、後日談として外伝を書く予定となっております。引き続き、見守って下さると嬉しいですw