複雑・ファジー小説
- Re: 六花は雪とともに【絵を書いてくれる方募集中☆あ、コメも!】 ( No.68 )
- 日時: 2011/11/22 21:35
- 名前: 火矢 八重 (ID: wVDXtEbh)
番外編 後書き
どうも、火矢八重です。やっと番外編を更新できましたw次回からはやっと第二部へ参ります。
ここから先はネタバレになっております。
壱 妖と人と水神様と
昔、『妖怪大戦争』という映画を見ました。その時出てきた川姫に、私は一目で惚れました。
その後、度々川姫が出てくる話を書きましたが、今回は番外編のメイン主人公として書きました。
川姫調べている時、人柱のことが書かれていたのですよ。それで、「家族の為に人柱になったけれど、心残りで妖に蘇生した女の子」と言うのが出来ました。
また、このお話は責任の「押し付け合い」というテーマでも書いています。人のせいにし、そうすることで自我を守ることが出来るという、私が見た「社会」です。
村の人々も、またナデシコも、他の者のせいにすることによって自分を守っていました。
そうすることによって、このお話から見ると第三者である読者の皆さまには、深い溝が出来ていることに気づいたと思います。人を認めて、自分の間違いや過ちに気付くのはとても辛くて大変なことだなあと、常日頃思う私です。
弐 交差するモノ
ついに雪乃の変態の正体が日の元に!!(←違うだろ)
この話の元ネタは、遠野物語の「オシラ様」です。オシラ様の話というのは、ある村娘と馬が、夫婦になる悲恋の話です。
馬と人が一緒になることは出来ないように、このお話もまた、人と妖は一緒になれないことを意味しています。
それは、やはり意見を受け入れないのでしょう。今でも妖怪の話をすると「中二病」と呼ばれるように、人の否定に押しつぶされ、自分の意見を押し殺す、そんな感じです。
それはとても正しいことだと思います。空想と現実をごっちゃにしてはいけませんし、何よりもそうすることによって他人に迷惑をかけたり傷つけることもあるでしょう。
しかし、もしも猫又とちづさんが、自分の意見を周りに認めさせようと努力していたら。ひょっとしたら、何か変わっていたかもしれません。
周りを認め、自分を認める。前かいたようにそれは難しい事かも知れませんけれど、それを乗り越えた後はきっと良い方向に進むんじゃないかと思います。