複雑・ファジー小説

Re: ボクと誓約の翼 {感想お願いします} ( No.13 )
日時: 2011/12/14 19:55
名前: 元吉 ◆8OHUrY3.ic (ID: zz/WOzb/)




「あ、失礼しましたー」

裏口の扉の外に見てはいけないものを見てしまった。

何事もなかったかのように店に戻ろうとしたけど

「何をしている」

呼び止められた。

深く帽子をかぶり、灰色のコートを来た男。

雰囲気と口調的に恐らくここの店の関係者だ。



「ネズミめ。始末してやる」

「騒ぎにはしたくない……!」



ボクは早速といった感じに新しい剣で男の首筋を一閃。



だが、男の喉に変化はない。


「まさか……お前……」



「構えろ。カーゴイル」

突如男の体が急に輝きだす。
誓約者が解放する前に出す特有の光。


こんな狭い場所で誓約者とあたるなんて…!



ボクはその隙に店の中へ飛び込んだ!


ボクは誓約者と戦うときにはまず確認することがある。




それは武器が増えていないか。



それを確認するだけで相手の想獣の強さを二つに分けることが出来る。


武器が増える想獣は上級クラス。
通称ハイヤーという。

逆に下級クラス、通称ロウワーは必ず武器は増えず、自前の武器、または想獣の爪などで戦う。



残念ながらボクのハーピィは後者にあたる。

でも、ロウワーでも強くなることは出来る。
ボクはそれを信じて今戦っている。


「わざわざ狭い場所を選ぶとはな」

店の中に男が入ってきた。

相手の得物は貧相な剣。
武器は増えていない。

さっき喉に斬りかかったときに触れていたからだ。


「行くぞ…!」

ボクはハーピィの名を呼ばずにガーゴイル使いに斬りかかった!