複雑・ファジー小説

Re: ボクと誓約の翼 ( No.27 )
日時: 2011/12/09 20:30
名前: 元吉 ◆8OHUrY3.ic (ID: MRwb6zkQ)





セーアの話が終わった後のしばらくの間の沈黙。



「……わかったじゃろう」
博士がボクの方を向いて重く口を開く。


「……わ」


「……わとはなんじゃ?」



「わかるかぁぁぁ!」


そりゃそーだ!
いきなりチューガッコウとかライゾン……なんとかとか言われて理解しろっていうなんてむちゃくちゃだ。


「なにがわからんのじゃ。騒々しい」

何でだろう?
確かにうるさいのはボクだけどやたらと博士を張り倒したい……!


「んで、チューガッコウとかの意味教えてよ」

「仕方ないのぅ…」



こうして、博士がチューガッコウやライゾンクエストなどの意味を教えてくれた。

これである程度セーアとの会話が繋がるようになった。

さっきの話も完全に理解出来た。

「要するにこの世界の外から最近やって来たのか」

「うん……」

下にうつむくセーア。
この話題はセーアにとってはマイナスみたいだ。

まぁ話を聞いた限り嫌な過去ってのはバカでもわかる。


「ところでお主。お主の想獣を呼び出してくれぬか?」

博士が重い話題を変えてはくれたが意味はわからない。

「別にいいけど……なんで?」


「こやつに修行をつけて欲しいのじゃ」

ポンッとセーアの頭に手を置く。



「…………はい?」

ボクの傾げた首はしばらく元には戻らなかった。