複雑・ファジー小説

Re: ボクと誓約の翼 ( No.34 )
日時: 2011/12/15 06:53
名前: 元吉 ◆8OHUrY3.ic (ID: zz/WOzb/)




ビームリボルバーを向けられたまましばらくの沈黙。

相手もボクと同等の速力を持っている。

後ろへ回り込めたとしても反応される……!


「じゃあそろそろ行くね」

ニヤリと笑うセーア。


「…………速射!」


そう呟くとセーアは両手でビームリボルバーを構える!

そして、いつも通りに緑の光線を発射したのだが……

「ここからだよ」

その言葉のちょうど後くらいに光線がなんと3つに分かれる!

最初から3つの光線を1つに見せてたのか……!


ん……?
光線の軌道が少しだけこちらに向かって曲がっている?

どうやってとかそういうのを考えている暇はない!

そう来るならば…!


俺はその場から思い切り前転し、こちらへ向かう光線を避ける。

真後ろで光線同士が衝突しあった音であろう爆発音が響く。


「詰めが甘いな」
少し余裕を見せる。

「それはディアの方だよ」


セーアの視線が俺の後ろの向いている…?


そして、すぐ後に嫌な予感を感じとる。


まさか……


そのまさかだった。

そのすぐ後ろには光線が迫っていた…!


反応できない…!


「…くそっ!」

この言葉を最後に俺の体は痛みと熱さに包まれた。