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複雑・ファジー小説
- Re: ボクと誓約の翼 ( No.35 )
- 日時: 2011/12/15 06:55
- 名前: 元吉 ◆8OHUrY3.ic (ID: zz/WOzb/)
「3発のうち2発を衝突させ、爆発音で油断させて残りの1発で当ててくるなんて考えらんなかった?」
セーアが茶化しているようだが真剣な声で言う。
俺は光線の直撃をくらい、倒れている。
だが、まだ終わっていない!
セーアはそのことに気付いていないみたいだ。
「……ふぅ」
ため息をつきながら立ち上がる。
「なっ……! あれをくらってまだ立ち上がるとはね……」
セーアの顔に一瞬動揺がうかがえた。
「ハーピィの恐ろしさはここからだ!」
迅速戦法を開始する。
瞬時にセーアの後ろに回り込む。
だが、セーアは即座に反応し、目が合う。
ここまでは予定通りだ。
問題はここからだ。
ビームリボルバーを構えるセーアの右手を思い切り蹴り上げる!
手を上に上がってしまい、狙いが逸れるセーア。
そして、その一瞬の隙を着く!
まず、蹴り上げた右足をセーアの右手首に上から添える。
そして、残った左足で下から右手首を蹴り上げる!
足に挟まれたセーアの右手は嫌な形に曲がってしまう。
あまりの痛みのせいでビームリボルバーを手放すセーア。
そこをすかさず、宙に浮くビームリボルバーを一刀両断にする!
ビームリボルバー(だった物)は切れた所から訳のわからない部品を飛ばしながら地面に落ちた。
「バカな……!」
苦しそうに睨みながら言うセーア。
「まだだぜ…!」
痛そうに右手を抑えるセーアの腹を思い切り結界の天井に向けてに蹴り上げる!
そして、翼を使い飛び上がり、また腹に今度は肘を当てて今度は垂直落下を始める!
「これで終わりだぁ!」
俺の声が響いた直後に落下音が重なった。
勝負の行方は言うまでもない。
セーアはぐったりとしていた。
死ぬほどの攻撃は加えていないはずだ。
骨くらいは折れてそうだが……
ちなみに後で博士に聞いた話だが俺達が戦った部屋は吹き抜けという広い作りになっていたようだ。
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