複雑・ファジー小説

Re: 十二支と命者と妖たち 2話【前】 ( No.12 )
日時: 2011/12/29 18:04
名前: ガリュ (ID: kG84zh4.)




     風音は都にもどり、香欄に会いに来ていた。

   「よくきたな。風音。」

     「はい。」



   「ごくろうだった。…今日はおまえにとても大事な話がある。」

      「は…い。」


 「ちかごろ玄妖たちがおおくなってきている。このままだと、

   人々は…。」


   「私が玄妖をたおせとおっしゃるのですか?」

 
  すると、香欄はすこしおどろいていた。

「だれから…聞いたか知らぬが、そのとおりだ。旅に出、いってもらい たい。」


    「一晩、まってくれませんか。」

  「うむ。・・・・・・べつにおぬしがいかなくてもいいのだ。」


     「その決心を今日、きめてきます。」


  風音は立ち上がり、部屋をあとにした。