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複雑・ファジー小説
- Re: 十二支と命者と妖たち 3話【前】 ( No.18 )
- 日時: 2011/12/29 21:17
- 名前: ガリュ (ID: kG84zh4.)
- 参照: http://loda.jp/kakiko/?id
風音は都の門をぬけ都の外にきていた。
すると、うしろから馬についている金具の音がした。
ふりむくと、桜帝が馬にのって走ってきていた。
「風音!」
「桜帝ー!」
桜帝は風音の近くで馬からおり風音の瞳をじっとみていた。
「桜…帝…?」
「元気にしていてくださいね…。」
「ええ。」
すると、桜帝はふところからなにやら
美しく光るペンダントをだした。
「これ…風音にあげます。」
「え…。でも、これは確か…!あなたが洞窟でうまっていたのを
なんとかとりだして…みがいたものじゃない!」
「いいんですよ。」
風音は…桜帝からのペンダントを…受け取った。
「風音、さよならは…言わない。」
「うん。わたしも…さよならを…言わない。」
「かならずもどってこいとも言いません。」
「またね!私は必ず生きているから…!!」
風音のほおにはあたたかい涙が流れていた。
その涙はつぼみにおちて雨の水滴とともに美しい花を
満開に咲かせた。
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