複雑・ファジー小説

Re: 十二支と命者と妖たち 3話【中】 ( No.22 )
日時: 2011/12/30 19:41
名前: ガリュ (ID: kG84zh4.)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id

空は雲り、風が強くなってきていた。

「たしか…ここいらへんから、玄妖の気配がしたんだけど…。」

   風音は玄妖の気配を感じ、林の中にいた。

 風音が小走りで玄妖をさがしていると木の上からその様子を

  見ているものがいた。玄妖だ。

  玄妖は木の上から風音に向かって飛びかかった。

 それを素早く察した風音は素早くよけた。

   風音は素早く十二支の札をだし、

 『申』を開封した。

     申と玄妖はかまえる。

 そして、戦いはじめた———。

    玄妖はどうやら『獣鎌』だ。

   鎌を操る獣の玄妖である。

     「申、はり札『鋼爪』」

    申の手の甲に大きな鋼の爪がついた。



  申はその鋼の爪で攻撃しはじめる。

    しかしあいても鎌をあやつる———。

申があやつるものは鋼爪—。打撃攻撃である。

 
  
  あいての鎌はおおきく、長い。

 なので相手に直接攻撃するのはリスクがともなう。



  「申、気をつけてっ!」


    申は戦いながらうなずく。

 



     「こうなったら…!はり札———っ!!」