複雑・ファジー小説

Re: 十二支と命者と妖たち 四章【中】 ( No.25 )
日時: 2011/12/31 12:42
名前: ガリュ (ID: kG84zh4.)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id

何分かすると

花巫女は小さい土鍋をもって部屋にはいってきた。

「おかゆです。ここに梅と塩を置いておきますね。わたしは、

 薬草をとりにでかけてきますね。」


そう言って、花巫女はまた部屋をでていった。



風音はゆっくりと鍋のふたをとる。

 そのなかにはできたてのあつあつのおかゆだった。

  風音は梅だり塩だりおかゆと一緒に食べた。

   

  そして風音は食べ終わったのでふすまをあけ、外にでてみた。


風音の身体にはそよ風がやさしく包み込む。

    「…きもちい…。」







  すると、庭に、薬草を洗う花巫女の姿があった。

    風音は自分のらしきげたえおみつけたのでそれをはいて

風音のもとへといった。

  「私も手伝うわ。」

    「いいの?」

     「うん。私をかんびょうしてくれたお礼!」

  「ありがとう。」

    風音はさっそく、薬草をザルのとこからとり、洗い始めた。

 

 「風音さん、はやくこの町をでたほうがいいですよ。」

    「え…?」

  「玄妖がまた襲いにくるから。」


      「え、玄妖が…!」

「だから、みんな食べられたり、殺されたりして…
 
多くの人が死んでいるの。だから、この町をはやくでていったほうが

  いいわよ…。」

  「私が玄妖を退治してあげる。」


     花巫女はすこし、おどろいていた。

「でも、下手すればあなたが死んでしまうんだよ。多くの封妖師が

 いどんだけど…。」

    

すると、地鳴りが聞こえてきた。

  「逃げて、玄妖がきた!」