複雑・ファジー小説

Re: 十二支と命者と妖たち 5章【中】 ( No.32 )
日時: 2011/12/31 21:25
名前: ガリュ (ID: kG84zh4.)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id

  「え…?沈んでい…た?」

   「ああ。おまえは生きていたみたいだから。」

 「花巫女さん…!もう一人の女の子は———…!?」

     「いなかったよ。」


  風音はその一言にショックを受け、へたりとすわりこむ。

   花巫女さんは…あの炎とともに…!

「わたし…、命者なのに…守ること…できな…かった…。

   炎を消すことなんて…できたの…に……!!」


風音の目からはおおきな涙がこぼれおちた———。

 桜帝との別れの時とはちがう—。

         『くやしい涙』
 
 あの時のは…、『さみしい涙』

   今は、守れなかった『くやしさの涙』


  

    「守れなか…った…。」

 
   

    私は誰も守ることができない———。