複雑・ファジー小説

Re: 十二支と命者と妖たち 五章【後】 ( No.33 )
日時: 2012/01/01 14:41
名前: ガリュ (ID: kG84zh4.)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id

「別に…守れなかったら次、守ればいいだろ」

  「でも…私には…!」

 

  
「……………おまえ、自分がなぜ、湖に沈んでいたかわかるか?」

  「…?」

 「俺もさっきのおまえの言った一言でようやくわかった。」

  すると、たき火で焼いていた魚をひとかじりした。

「おまえ、命者と言っていたよな。おまえが意識を失った後、

 玄妖がきたんだ。」

  
  
            —————

 
    「おい、ここに人が落ちいているぞ。」

      「おう、なかなか若くてうまそうではないか。」

「いや、顔もきれいでなかなかのべっぴんだ。巣にもちかえって

  お酌させようではないか。」

   「それはそうだな。」


     「おまえは酒をもってこい!」

      「わかった。」




    「さてと、拾うか。」

  しかし、玄妖がさわろうとしたとたん…。」

 風音の身体が光った。そして光りが玄妖をはじいた。

   いや、消し飛ばした。

    その衝撃で意識がない風音は吹っ飛んでしまった。


そして、落ちたところが湖だった。

    
       そして落ちたときの水柱と音を聞いた者がいた。




    そう、風音を助けた封妖師だ。


          —————

   「そういうわけで、そのお前を助けたんだ。」

    「…な…。」

  すると、封妖師の近くから声がする。

   「ここからだしてくれ!そやつと話がしたい!」

     封妖師は札を取りだし開封する。

 現れたのは狐の妖だ—。

     「妖—?」
 
     「私は、狐火。そなたは?」

    「か…ざね…。奏桜風音…。」

     「そうか。実は、こいつはな、お前を助ける時、

      みとれていてぼーとしていたんだ。」

  「狐火!なにをいっている!」

   封妖師は顔を赤くする。

    「そしてな、その後、人魚と」

狐火は言いかけたところで封妖師は狐火の口をおさえる。

      「え?なんて言ったの?」

      「なんでもない!」

「あの、お世話になったし、そろそろ…。」


「ん、そうか。あ、おまえ、大観音の塔にいってみたらどうだ?」

   「大…観音の…塔…?」

     風音は気づく、夢にその声が聞こえてきたことを———。
 

    「あの、あなたの名は…?」

「天空雅柊。…お、おぼえておけよ、奏桜風音!!」

   「うん!」

  
風音はその場をあとにした。