複雑・ファジー小説

Re: 十二支と命者と妖たち 六章【後】 ( No.38 )
日時: 2012/01/02 15:39
名前: ガリュ (ID: kG84zh4.)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id


  「ああ、あの大観音ですか…。」

 「妖神様がねむっているのです。なにか…まっているような…。」

  「まっている?」

「命者であるあなたをまっているのかもしれません…。」

  「…わかりました。いってみます。」

        ——————————

  
風音は、紅龍がねむっているといわれる塔の方をのぼっていた。

「…雪さんたちは私達がいると駄目だといっていたけれど…。」




 十分だろうか…。なにか、異様な雰囲気の部屋についた。

大観音の中腹だろう。



  部屋には…霧がたちこめている。

それにしても…、十二支のなかで一番力がある辰と寅が…。

辰は何故か心はあるのだが肉体がない…。

寅はそっぽをむいている。

まあ、ここに龍がねむっているのなら

辰の肉体のことをなにか知っているであろう。

歩いていくとないか大きい珠…?

触ってみると…珠が光り、なくなってしまった。

…そのなかには紅色の龍がいた。

その龍はねむっているのか…?


すると、龍の目がゆっくりと開いた。

その瞳は紅色で美しかった。

「そなたが命者か?」

風音はその声にすこし動揺したが…。

  「はい。そうです。命者の奏桜風音です。」

「そうか…。」

紅の龍はゆっくりと立ち上がる…。

「私の名は、紅。」

「くれ…ない?」

「そうだ。」

 

 「さっそくだが、今は玄妖が好き勝手暴れるように

  なってきている。たぶん、封妖師がへってきているからであろ
  
  う。」

「…あの…一つ、聞いても…よろしいでしょうか?」