複雑・ファジー小説

Re: 十二支と命者と妖たち 八章【前】 ( No.45 )
日時: 2012/01/03 19:26
名前: ガリュ (ID: 58y6MThT)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id

神社寺の里に一晩泊まり、風音は旅を続けていた。

「んー。ここいらから、花の香りがしたんだけど…ないなあ。」



風音は里をでる時、紅と藍に辰のことを聞いてみたが、

『心』が関係しているとしか言われなかったのである。




「ん、あった!花畑!」

 風音は花畑をみつけると、花畑に走っていき、ねっころがった。


「うわあ、やっぱり、花畑がいいな…。」

すると、森のところになにかがが…うごいている…。

「ん…なにあれ…?」

風音は気づく、うごくものが、獅子だということを…。

 すると、獅子は森の奥へと消えていった。

気になった風音はその後をつけていった。




「うー。ここどこ?迷っちゃた…。」

そして何分か歩くと、泉がみえてきた。

すると、泉の向こうにあの獅子がいた。

その獅子の鬣は金色だった。

「きれ…い…。」

 獅子は風音のほうえお向きじっと銀色の瞳でみつめていた。