複雑・ファジー小説

Re: 十二支と命者と妖たち 九章【前】 ( No.48 )
日時: 2012/01/05 19:20
名前: ガリュ (ID: ia9Umcvq)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id

風音は手紙を読み始めた。

『 拝啓 風音様
 
 十二支をあやつりし者、命者である貴方様にお願いがあるのです。

 十二支と花五和の力で水花を咲かせてほしいのです。

 詳しくは花五和から。
 
               緑青より』

「…花…ね…。花巫女さん…どうしてるのかな?」

花五和は空を眺めて喋り始めた。 

「花巫女様は…きっと生きている。私はそう信じている。」

風音は驚いた。なぜなら、花巫女という名前を口にしたからだ。

「あなたは…花巫女さんのことを…知っているの?」

「………私の…名は、花巫女様がつけてくれたのです。」

  「花巫女さん…が…?」

「花巫女様は、私が怪我をして倒れていた時、たすけてくださった、

 恩人です。花巫女様の事件は緑青様からお聞きになりました」

「花…巫女さ…ん…が…。」

「私の名前の…花は、花巫女様がつけてくださったのです。」

花五和は花を唇につけて涙を流した。




その時、風音の頭のなかにあの言葉がよみがえった。




『私には誰も守ることができない———。』


 「あ…わた…し…。」