複雑・ファジー小説

Re: 十二支と命者と妖たち 十章【前】 ( No.51 )
日時: 2012/01/07 15:44
名前: ガリュ (ID: ia9Umcvq)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id




 酉には獅子のような太い足、目は獅子のようにりりしく…。

そしてなにより身体に散らばかれ、咲いている花

 「き…れい。美しい。」

玄妖は襲いかかるが酉はスッと避ける。

酉は空中で円を描くと、そのまま急降下する。

そして玄妖をとんがったくちばしと鋭い翼、そして太い足で

玄妖を切り裂いた。

「今だ!『水熊』封縛!!」

風音は玄妖を札におさめる。

「これで…花を咲かすことができる…。花巫女さん、待っててね。」




 風音と花五和は泉の場所へとやってきた。

「ここに種を植えたのです。」

「なら、ここから…。」

「そうです。お力を…おかしください。」

「はい。」




  すると、花五和の身体が光り始める。

それにつられて、風音の身体も光り始める。

すると、種を植えた場所が光りはじめた。

そしてみるみるうちに種は育っていき、やがて花が咲いた。

花の数は二本だろうか…。

すると、一本の花と天の間に光りの柱できた。

「これは…?」

「きっと、花巫女様のところに花が…。」

すると、一本の花は柱にそって、天へとあがっていった。

「花が…。…花巫女さんに、届くのね…。」