複雑・ファジー小説

Re: —風桜雷槍—十二支と命者と妖たち 十一章【中】 ( No.59 )
日時: 2012/01/10 19:55
名前: ガリュ (ID: ia9Umcvq)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id


風音の頭は真っ白になるが、

心は『どうにかしなくては』『生きたい!!』

と叫んでいた。

すると、心の叫びが頭にとどいたのか

風音は札をだす。

酉、開封…と叫ぶはずだったが声を失った。

地下から雄叫びが聞こえたからだ。

その雄叫びの音はだんだんとおおきくなってきていた。

すると、風音の身体は一瞬突き上げられた。

「う…。な…に…?」

風音の目にうつったのは緑青の鬣と白銀のうろこ。

「まさか—。た…」

言いかけたとき、太陽の光が風音を照らした。

 「地上—…?」