複雑・ファジー小説

Re: —風桜雷槍—十二支と命者と妖たち 十一章【後】 ( No.62 )
日時: 2012/01/11 10:11
名前: ガリュ (ID: ia9Umcvq)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id

太陽は雲の隙間から顔をだしていた。

風音を助けた者は太陽に照らされていた。

太陽の光で白銀のうろこは宝石のように輝いていた。

そしていままでわからなかった顔も太陽に照らされていた。

風音は確信した。

「辰—!肉体があったのね。」

すると、風音の心に声が聞こえてきた。

『貴方様が落ちたとき、私の札が落ちたのです。

 その時にみつけたのです。』

その声はとても暖かい声だった。

すると、向こうから風音を呼ぶ声がした。

「え…。」

振り向くと、あの風音を助けた封妖師—、天空雅柊がいた。

「柊—…さん。」

「なんか…すごい音がしたから—…。」

「うん。私、巻き込まれちゃったけど…。」

「え…大丈夫か—。」

「うん!」





  「こんにちは。」


右の方向から声がする—…。

風音たちが振り向くとそこには———。