複雑・ファジー小説

Re: —風桜雷槍—十二支と命者と妖たち 十二章【前】 ( No.63 )
日時: 2012/01/11 13:52
名前: ガリュ (ID: ia9Umcvq)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id

そこには可愛らしい顔をした男の人が立っていた。

「僕、瀬済早乙女って言うんだ。音がしたからここにきたの。」

そういって早乙女は笑顔をつくる。

「あ…、私は奏桜風音といいます。」

風音につづけて、柊も言った。

「俺は、天空雅柊。」

「風音ちゃんに、柊くんだね!よろしく!あ、僕の御家にきてよ!」

早乙女の性格に風音と柊は口をつりあげる。

「さ、僕の御家はあのお城だから。近いよ。いこっ。」

早乙女はそう言って風音が林をぬけた時に見たお城を指差す。

そして、早乙女は風音と柊の腕をグイッとひっぱる。

「ひゃあ!」

「ま…てっ…。」

早乙女は風音たちに耳をかさず、ずんずんお城へと歩いていく。