風音がみたものは、玄妖とは思えないほど美しい妖であった。 よく妖をみると、足には矢が刺さっていた。そのせいで出血し、美しい毛は血で紅く染まっていた。 「…もしかして、素妖だったり…する…かな?」 酉は炎の近くに着陸する。 「痛くて、暴れてる…の?」 妖は風音をみつけ風音に向かって吠える。