複雑・ファジー小説

Re: —風桜雷槍—十二支と命者と妖たち 十四章【後】 ( No.73 )
日時: 2012/02/02 20:55
名前: ガリュ (ID: ia9Umcvq)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id


  風音達は森(山)をでて、清龍のいる地を目指し、向かっていた。

そして今は目的地を目指し、草原を馬に乗って走っていた。

前に柊、後ろに風音が乗っている状態である。

風音は旅に出るとき桜帝からもらった

首飾りを懐かしそうになにか言いたそうにながめていた。

風音は首飾りから目をはなし、青空をなつかしそうにみていた。

柊はそんな風音を心配して喋りかけた。

「風音、大丈夫か?腹とか減ってないか?」

風音は数秒目を閉じ、「大丈夫」と、こたえる

まるで風音は固い決心をし、もう見られないかもしれない自然を

眺めていた。もうみられない…そう、清龍との戦いは

軽い気持ちで戦えるほど甘くはない。

もしかしたら、自分の命を落とすかもしれない。

風音は目を閉じた。

数分後、風音は目をゆっくり開ける。

そして風音達は川にさしかかろうとしていた。

バシャッ バシャッと音を立てながら、馬は川をわたっていく。

そして、川を渡りおわり、しばらくすると、崖の場所まできた。

そして崖からみえたのは、清龍がいる神殿だった。

「私は、負けない。」