複雑・ファジー小説

プロローグ ( No.1 )
日時: 2011/11/25 22:12
名前: うにょ (ID: qpE3t3oj)


ザーー....


「………。」



止まない雨を、一向に晴れない空を、真っ赤な傘の下からじっと見つめる。






時折辺りを見渡せば、昼間賑わっていた公園は静けさを漂わせる。


そこにあるのはこの雨の音のみ。








一滴一滴、雨の雫が落ちていくのはスローモーションのようで。


幻想的とまではいかなくとも、それは酷く不思議な光景で。








この空と同じ曇りがかった私の心を見ているかのようだった。