「結婚おめでとう!」「お似合いの二人ですね!」「ありがとう」沢山の方々に次々と述べられる祝いの言葉。———幸せ絶頂、というべきか。これが、分かれ目だったのだ。「行こう。美玲」「えぇ」純白のウェデングドレス。それはこの日を境に、段々と濁りを増していった。