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複雑・ファジー小説
- Far:1 ( No.2 )
- 日時: 2011/11/25 22:30
- 名前: うにょ (ID: qpE3t3oj)
「はぁっ…はっ…」
苦しい。苦しい。誰か。
朦朧とする意識。ぼやける視界。
そんな中、なんとか最後の力を振り絞ってナースコールを押す。
「っ…伊崎さん!?」
程なくして、数人のナースと共に息を切らしてこの個室に入ってくる担当医。
その姿を捉えて、私はゆっくりと目を閉じた。
「…っマスク付けて!点滴のスタンド持って!手術室に連れて行くから!!」
いつもの先生の焦った声が薄れる意識の中で耳を掠める。
———ごめんね、先生。
まだお医者さん、なったばっかりで若いのに。
こんな問題児の担当なんかになっちゃって。
大変でしょう?
だって、1ヶ月間の内何日、こんな日があるのかわかんない。
いつこうなってもいいように気を張ってるのって、疲れるでしょ?
———本当、ごめんなさい。
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