複雑・ファジー小説

Re: 【罪とDesert Eagle】(感想お願いします) ( No.10 )
日時: 2011/12/14 22:45
名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode

 第三話『国家特殊公安官』
9年前 俺が子供の夢を壊すのに励んでいた時の回想

 「能力なんて存在しねぇよ!」
 
 「嘘だ!そんなはずはないよ。」
 
 「じゃ、やってみろよ。」
 
 「う…… そんな〜!」


 ごめんよ、泣かせた俺が悪かったな。能力は実在していたのか……!




 「ではなぜ、国家特殊公安官が存在するのでしょうか?」
腕組をしていた清水先生が手前の男子生徒を指し

 「山村君、答えなさい。なぜ存在しますか?」
こんな状態でしゃべれるか。

 「それは犯罪者が急増し国民の命が危険にさらされているからです。例として科捜研爆破事件などです」
 しゃべるのか?! 
 山村という男子はなぜか口をパクパクしている。
  アイツ、金魚か……  後で餌をあげに行こう

 「正解です。しかし、少し足りません。模範解答は【能力者による犯罪】が増えているからです。科捜研爆破事件もそうでした」
 唖然。俺はこれから【能力者】と戦うのか。
 
 「しかし、犯罪者だけが能力は持っていません。犯罪を守る側も能力を持っています。私のように」
 「私の能力は【禁止令マナーモード】といいます。この中の生徒の半分は能力者でしょう……」
 つまり、俺らの大半は能力者なのか? 俺も化けものと同じなのだろうか。和の心の中には不安でいっぱいになった。
 「能力は、自らを鍛練することによって発掘されます。貴方方も頑張ってください」
 あ、そ。がんばればいいんだろ。
 「次に、生活についてですが………………」


 俺は話を脳に貯めながらぼんやりと空を見ていた。鳥が飛んでいる。
あの鳥は、俺らのことなんて考えず優雅に生活しているんだよな……
 

 鳥に飽きてきたころ、先生の話は終っていた。

聞いていたのは、「単位帳が配布されること」「銃(M1911A1)が弾抜きで支給されること」「部屋番号は机の中の紙に記載されていること」だけだった。




 「いったい、あの先公なんだよ……」
 「人間じゃないな。ありゃ」
先生が教室を出た瞬間声が出るようになった。よっぽど生徒たちは興奮したんだろうな……

 「じゃ、私。専攻する学部見てくるね」
 M1911A1を足のホルスターに収めた神奈。銃を身につけている神奈は正直言ってかわいいと思う。
 「いかん。いかん。邪念禁物」
さて、俺も戦闘学部見に行くか……

 「貴方の名は榊 和だね」
?誰だお前??
  青いパーカーを羽織っており双眼鏡を首にかけている男子生徒が話しかけてきた。
 「僕の名は桜 策士だよ。友達になろう!」

 ………………………

 「いきなり言われてもな」
 「成績悪いみたいだけど、100歩譲って友達なろう」
 この野郎、ムカつく奴だな。この俺が教育的指導をしてやろう。


 「どりゃ〜!」

 【ムカつく】策士の顎にスカイアッパーを喰らわせた。
 「34勝0敗の俺を馬鹿にしたな!」