複雑・ファジー小説
- Re: 罪とDesert Eagle 【第二章五話更新♪】 ( No.121 )
- 日時: 2012/01/05 20:03
- 名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)
第六話『脅迫』
「キミ誰?」
赤里は、笑みの跡を残しながら佐久穂轍を見た。
「我の名は佐久穂轍だ」
「あ! キミだったんだ、轍って人は。キミへの手紙を預かっているよ」
ポケットから手紙をだし、赤里は持ち前の肺活量でしゃべった。
『こんにちは! Iは病所健太です!
みなさん。Iの名前は知っているはずです! だって僕は【闇の医者】のトップですから。今回、セイトタチに伝えたいのはただ一つだけです。
結ヶ城神奈という女をこっちに引き渡してくれませんか?
返事は一週間後です! 楽しみに待ってるよ
P.S轍君、学園長によろしくね』
彼女の言葉は学校中に響いた。
同時刻
「おい! 神奈! なにやった!」
「何やったの? 神奈ちゃん!」
「やめて! 逃げよう!」
ん? 神奈か。あんなこと言われてショックだろうね。親身になってあげよう
「ねえ! 和君! 助けて!」
神奈の後ろから人々が追いかけてくる…… 神奈? 誰それ? 食えるの?
「一緒に行こう♪」
満面の笑み
「俺を巻き込むな〜!」
手紙を閉じた彼女は現状をわかっていなかった
「だってさ。なんか会ったの?」
「……消えろ。我の前から消えろ」
「しょうがないな〜。じゃあね」
赤里は堂々と校門を通って行った。学校は緊張と疑問が渦巻いた
「どうしようか。学園長に聞いてみるとしよう」
轍はその場から消えた。
また例の会議室。彼らの顔はもっと深刻な現状であることを表していた
「策士よ。我の能力で健太の手紙の内容を全校生徒の記憶から消したが、どうする?」
策士は目をつぶってこの絶望的な道の打開策を考えていた。
「じゃ、こうしましょう。健太君のアジトを23班と援護部隊で急襲しましょう!」
「うむ。それもいい案だがどこだかわかっているのか?」
「届けに行くといえばいいのです!」
他の人たちの心境
「馬鹿か?」
「アホか?」
「狂ったな」
「うちのせいだ」
「どうでもいい」
「他の人間の意見を述べよ」
「「「「「馬鹿でしょ」」」」」
「だそうだが?」
「ひどいよ! 健太君のことなら絶対に乗る!」
「なら、やってみるか」
こうして、公安専門学校にバルーンが登場した
『一週間後、お届けに参ります!』
「何をだ?」
よくわからんバルーンが上がっていた。
「さあ? なんかあったんでしょ。さあ和君行こう!」
「お……おう。」
数時間後
そのバルーンは文字が消され、代わりに
『いいよ! 住所は轍君の机の中に置いたよ!』
という文字が書かれていた。
「我を働かせるな!」
轍はまた、3時間かけて記憶を消す羽目になった。
どこかの廃病院では、一人の白衣のオールバック男が椅子に座っていた
「さあ、あの女を実験できると思うとうれしいね。楽しみだ。」
次回からは、『闇の医者編です!』