複雑・ファジー小説

Re: 【罪とDesert Eagle】(コメください(T_T)) ( No.13 )
日時: 2011/12/08 17:52
名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode

第五話『死のゲーム』

 教員室に到着した御一行は、椅子に座らされ死を待っていた。

 「なぁ。策士。俺どうなるかな…… お前は死ぬけど……」
 「僕は死なないよ。君は死ぬかもしれないけど」
 「なんだと! そこになおれ! ボコボコにしてやる!」


パン、パン、パン、パン、パン! 五発銃声が鳴り響いた。蜂の巣になった…… 天井が。

 「おめぇ黙ってろ! もう少し待ってろ」
 「だってよ。策士君」
 「僕じゃない。君だ」
そんなはずがないだろ。お前だよ。絶対僕とは思いたくないぜ!そんな事を二人で言いあっていたら、眼の前のテーブルにリボルバー拳銃のS&WM19が滑ってきた。所々かすれており、先生の私物らしい。いいものを持っているな
 「これで、なにを?」
一瞬脳裏にいやな映像が見えたが、見てないぞ。鮮明すぎてみてない。なんも考えたくなかったが期待を込めて先生に聞いた
 「これからお前らは、

























          ロシアンルーレットをやってもらう」
  学校初日で死のゲーム?! この先生やばすぎるっ!策士だって怯えてるよ————えっ?
 「あと一発残ってますね。頭はまずいから、右の掌でやりましょう♪」
 手に持ってクルクル回している。危ない、その銃は通称コンバットマグナムと言って作動方法はダブルアクションだよ!
 「なによろこんでるんだよ! 手吹っ飛んだらどうするんだ?」
 「君は、度胸がないのか…… いいよ。僕が最初にやる。」
 「おめぇ、度胸ある奴だな!」
 勝手にやることにするな。俺がそうつっこんだら————

                                                 カチ

 策士が、掌に銃口を向けて引き金を引いていた————
   はじめるんじゃねぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!

 「次な、後五発中一発」
銃をこっちに滑らせる。くそ、これで手無くなったら姉貴になんて言うか、絶対「あ、そ。和君図書館からCD借りてきて〜」といわれるだろう。
 「やけくそだ!」
二回回して、掌に押してつけて引き金を引いた。
                                                                         カチ

 セーフ、助かった…… 興奮していないように見せながら
「ほら、お前だ」
 さぁ、肉片を散らすのはお前だ!恥をかきやがれ!! 策士は、一回回して迷いもせず—————————
                                                                         カチ

 策士め、お前の肝はどこまで大きいんだ? 絶対武田信玄より大きいぞ。
「ほら、君の番だよ。あ、そうだこのゲームには弾が入っていると思ったら天井へ向けていいんだよ。その代わり外れたら負け」
 なに? そんなルール早く教えろよ 三回回して自分の掌にのせ引き金を引いた————
                                                                         パン!

 硝煙の臭いがした。俺の手は血まみれに————————なっていなかった。茫然と策士をみると、手を頭の後ろに置きながら退屈そうにつぶやいていた。
 「ほんとに入っていると思ったのか」
 まさか、弾抜きだったのか 手もとのS&WM19を見つめた。銀色の銃身に細かい傷が入っていた。厚木先生は苦笑していた。
 「おめぇ、ここで怪我させてたら違法だぜ、怪我させるなら合法的にしてやる。しかし、おめぇほど興奮していたのは初めてだ」
 どちらにしろ怪我する運命だな。 気が抜けて椅子にもたれかかった時一つ気になることがあった。
 「お前、空砲だとわかってたのか……」
 策士はにやりと笑って穏やかに言った
 「落ち着けば君にもわかるよ。S&WM19は1048gだよ。それに弾アリか、火薬だけか重さでわかるだろ?」
 それは異常に落ち着いてたお前だけがわかることだ。今何時だろう—————————
 「「不味い!」」
椅子から立ち急いでドアへ向かったのは、俺と厚木先生だった
「俺は用事があるので、帰らせてもらいます」
「俺も用事があるから、帰るぜ。桜、帰っていいぞ」
 まさか先生も…… 急いでいる先生の背中に話しかけた。
「厚木先生は、今日発売される限定版のアクション映画のDVDを買いに行くんですか?」
背中が震えだした。ビンゴ! さっきの仕返しだ。とっておきの技を使ってやる。
「実は俺、幻の試合のDVD持ってるんですよ。先生にとって興味ないですよね。失礼しました。じゃ」
 後ろを向いて歩く。
後ろからトカレフTT33を構える音と叫び声が聞こえた
「貸せや! この野郎!」
                                        リアル鬼ごっこが始まった。


策士side〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
厚木陽子と榊和が帰った後……
???「どう思う?彼」
策士「馬鹿ですが、なんとかなるでしょう」
???「このまま、監視を続けなさい」
策士「了解です。 CHAIRPERSONSの名において」