複雑・ファジー小説
- Re: 罪とDesert Eagle 【更新です! コメ下さい】 ( No.167 )
- 日時: 2012/01/22 20:39
- 名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)
- 参照: 頑張りましょうね
第四話「病所健太」
342名無し:ねぇ。知ってる? 伽耶峠の話。
343雁:なにそれ? 知りたい〜(^_^.)>342
344囃子:どうせ、怪談でしょ? くだらない〜>342
345名無し:そんなこと言わないでよ。伽耶峠はほとんど人が立ち寄らない場所なの。ある日近くの村からやってきた一人の男がいたの。その男は峠の奥で怪しい光見たんだって。怖くなってその男は村へ一目散逃げた。
346雁:続きどうなるの?>345
347囃子:これで終わったら笑いものだな>345
348名無し:男は男友達三人にそのことを話すと友達は大笑いして「だったら俺達でなんだったのか見に行こうぜ」と大はしゃぎしたんだって。翌日の夜、肝試しみたいに四人は峠の奥へ入っていった……
349囃子:で?>348
350雁:まさか……>348
351名無し:その通り、四人組は帰って来なかった。警察が山狩りを行ったんだけど、見つからなかった。さらに山に踏み込んだ者全員が病で倒れた。その結果地元の人から「天狗の隠れ里」と言われている
352荒らし:長文ご苦労様〜 これおもしろかったか?
353雁:消えろよww >352
なるほどね。ほんとの話なの?
354囃子:同感、消えろ!>352
今、ググったけど本当の事件だな。オカルトの間でも有名だって
……
全員が紙に穴をあけるぐらいに書類を見ていた。書類にはどこかの一般的チャットの内容が載っていた
「で、このチャットの内容のどこが大切なんですか?」
挙手をして質問したら、周りの目が厳しくなった。
————なんでそんな目するの? これどう見たってホラー系の作り話だろ?————
「和くん、今は闇の医者以外の話題はあるかな?」
「……このどこが、関係がある?」
伊月先生は大きくため息をついた。
————俺、君のことをちょっと嫌になってきた……————
「今回の闇の医者潜伏場所だよ。君」
「あ、しょうゆこと。ありがとうございます」
俺が深々とお辞儀をすると伊月先生はまたもや大きくマイナスエネルギーを吐くように溜息をつき、下がっていた黒縁眼鏡を元に戻して説明を再開した。
「ええと、では今回の闇の医者について説明します。資料の2ページを見てください」
モニターにオールバックのイケメンが現れた。イケメン過ぎて少し気が引いた。白衣を着ている。微笑を浮かべており白い……まるで【病院の壁】の前で撮影したようだ。
「この男が、病所健太です。どこで生まれたのかもどこで育ったのかもわからない人間です。わかっているのはこいつがリーダー格ということと長い年月生きていることです。」
目をこすった。あいかわらずイケメン…… もう一度目を擦った。変わっていない……
————? こんなに若いのに年寄りなのか?————
「20世紀初めには生まれたと推測できます。」
「「「異議アリ!」」」
またもや例の三人組が挙手をした。
————それおかしいだろ!?————
「なんですか?」
「年寄なのにイケメンなんて、日本国憲法に違反する!」
「そうだ! 自分らの面子はどうなる!」
「僕らがケアをしていたのは何処に行った!」
「三人とも廊下に立たせますよ?」
顔が引きつっているぞ……先生。相当腹を立たせたらしい……
「「「すいませんでした。気を付けます」」」
【礼儀上】の謝罪会見を終え、伊月先生は次の項目に移った
「闇の医者の犯罪としてあげられるのは、まず最初にフランスのとある村の集団誘拐事件です。一夜にして村人が消えて村がゴーストタウンになりました。警察が必死で探しましたが、未だ住民がどこへ行ったかは謎です」
姫が堂々と手をあげた。なにか勝ち誇っている顔をしているけどどうしたのか……
「先生! 村はタウンではありません」
ドタン
————姫! お前はアホか!————
姫以外の人間が一度にすっ転んだ。ヘルメットで顔隠している奴らも驚いているだろうな。策士は苦笑しており社は苦笑いしていたが、一人だけ……
「ハハハハハハハッハハハ なんだそりゃ」
神奈が大爆笑していた。顎が外れそうなぐらい開けて笑っている。そこまで面白かったか?
「村はVillageだな。ハハハハ 確かに違うね〜」
————あの〜神奈。一人だけ噴火しそうな人間がいるのですが……————
こめかみに血管が浮いている伊月先生が腕を組んでいた。すこし怒っているか?
「とにかく、続けますよ。いいですね? 神奈さん?」
神奈の所を強く発言した先生……キレたらやばいなこりゃ
「は〜い。わかりました〜」
全員が唖然とした。
————お前には、神経があるのか!?————
「この事件がテロリストとしての最初の犯行でした。まだこれぐらいかと思っていましたが、次に起きた事件は
集団でパリ市街の住民が同じ時間に足を骨折するバイオテロだった。」
同じ時間で集団…… 怪奇現象じゃないか!